毎年のように訪れるこの時期。
クリスマスや正月ムードが高まる中で、サッカー界では寂しいニュースをたくさん目にします。
それは引退する選手達のニュースです。
SNSを通じて、Jリーガーはもちろん、その下のJFL、地域リーグの様々な年齢の選手たちが第一線から退く決断をしています。
この瞬間まで全力でサッカーに向き合い、決して簡単ではない引退という決断した彼らを心の底からリスペクトをしています。
Jリーグの選手であれば、1年だろうが僕がなれなかったJリーガーになれたことが大きなリスペクトです。それがいかに難しいか、実力はもちろんのこと、その他の要因をも引き寄せ、大きな舞台で戦ってる彼らの努力は計り知れません。
地域リーグで戦う選手達は、大袈裟な表現ではなく現実的に、Jリーグより厳しい環境かもしれません。
実際に僕は県リーグで2年間プレーしていましたが、サッカーで這いあがろうにも生活の土台がないと何も始まらないので、日々仕事仕事に追われていました。
たとえサッカーが休みの日でも仕事があり、逆に仕事が休みでもサッカーがあり、本当に厳しい世界です。
そんな環境下で、数少ない昇格のチャンスや大舞台に向けて、高めあう日々はハンパな覚悟ではやりきれません。
それでも皆が、プロになりたい、上手くなりたい、サッカーが好き、と言う理由で続けています。
そんな選手達が引退を決意する過程には
想像もできないくらいの葛藤があったに違いありません。
何歳までにJリーガーになれなかったら辞める
今年このカテゴリーにいけなかったら辞める
家の仕事を継ぐために辞める
プライベートに大きな変化があり辞める
など選手個人によって理由は違うと思います。
いずれにしても、それとなく始めて、気付けばサッカーが職業、生活の一部となった人達の引退の決断は重いものがあります。
自分もこの歳までサッカーに真剣に向き合ってるのでわかります。
年齢的にも自分ごとの様に受け止めています。
それでも正直、サッカーを本気で取り組んできたサッカー仲間達が辞めていくのはめちゃくちゃ寂しいです。
何気なく毎日一緒にトレーニングをしてた選手達も当たり前に引退します。
自分よりも歳下の学生時代の後輩が辞めたりもしています。学生時代の同級生も辞めました。
そんな中、僕の引退もいつかは来ます。
来季のチームこそありますが、大怪我でもすれば契約は解除されるし、日々戦いに勝っていかなければなりません。
自分はプレーする機会を与えてくれるチームがある限り、まだこの土俵で戦うつもりです。
日本に帰ってきて、家族や親戚、友人と会うと改めて沢山の人が応援してくれているんだと言う実感が湧きました。
そんな彼らの思いも背負って、背伸びせず、自分のできる範囲で常に全力で生きます。
改めてサッカーで繋がった様々な縁に感謝。
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