【西原拓夢選手 寄稿】AFCの国際大会であったリアル話

本人提供

皆さん、Bom dia!

サッカークラブのボス(オーナー)の立ち位置、マネージャーの立ち位置、監督の立ち位置。

これはクラブによって様々だと思います。

監督が選手を呼んでくるクラブ。ボスが選手を呼んでくるクラブ。マネージャーが選手を呼んでくるクラブ。

どのクラブにもこれまで遭遇してきました。

 

今回10月に出場しましたAFC(アジアでの大会)では、シンガポール人監督が指揮していました。

ということもあり、大会が始まるまでもほとんど監督が人選(スターティングイレブンの)していました。

どれだけボスが外国人選手を連れてきたとしても、チームの戦術に合わないと監督が判断したらスターティングイレブンで使うことはありませんでした。

 

この大会はグループステージ2試合。

初戦。

監督の采配で試合は行われ0−2で敗戦。

中2日で第2戦目がありました。

ボスが僕たちの不甲斐ない試合を見て、『次の試合は俺がスターティングイレブンを決める。信用してくれ!これでダメなら全部俺の責任だから。』と…

この時の監督の立場、監督の表情はやはり良いものではありませんでした。

ボスが全部決めるのだから、監督の立ち位置は無くなるということでした。

こんなこと書いていますが、僕たち選手は「結局プレーするのは俺らだから、何もやることは変わらない!」と思っていました。

 

ボスの采配で、これまでコーチだったラオス人が、第2戦目でスターティングイレブンに。(昨シーズンまで現役。ラオス代表。)

2戦目ではこの選手(コーチ)の躍動が凄かったです!

こんな出来事、日本じゃ考えられないなって書きながら思っていますw

ガンバ大阪で言うと、遠藤保仁コーチ(元日本代表選手)がACL(アジアチャンピオンズリーグ)に選手登録して出場するってことですw

なかなか無いですねw

 

でも、そんな彼の中盤からのフィードで同点弾のお膳立てをしていました。

結果は2−3で敗戦。

誰よりも悔しがっていたコーチが印象的でした…

大好きなラオス人コーチです。

 

と、こんなことが実は起こっていました。

この出来事で、普段試合に出ていたラオス人選手がコーチにスタメンを奪われ、複雑な思いだったかもしれません。ただ勝負の世界。

誰が監督でも出れる選手にならなければなりません。

そして、こういう決定権をボスが持つ。というクラブがあることは実際に聞いたりします。

そんなリアルに体験した大会でのお話でした。

それではこの辺りで!VAMOS!!!!!

たくむ

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