前節ホウガンに3対1で勝利したバレスティア・カルサは7月6日、中3日でタンジョン・パガーとのアウェイゲームを迎えた。なお、バレスティアはキックオフ前時点で8勝を挙げ、リーグ4位に位置。順位浮上に向け、前節に引き続きアウェイで白星を奪取したいところだ。
一方のタンジョン・パガーは5勝11敗でリーグ7位をキープ中。先月に行われたバレスティア・カルサ戦から3戦連続で敗北を喫しており、苦しい期間が続いている。
今季3度目の顔合わせとなる一戦は、シンガポール西部に位置するジュロン・イースト・スタジアムで、現地時間19時45分に開始を迎えた。
なお、バレスティア・カルサからは谷口 遼弥選手、星野 秀平選手、杉田 将宏選手の3名の日本人選手がスタメン起用された。
ファーストシュートを放ったのは、ホームのタンジョン・パガー。立ち上がりの2分に、ペナルティエリアから少し離れた位置でFKを獲得。相手のタイミングをずらしてシュートを直接狙うも、ボールはGKにセーブされる。
前半の約3分の1が経過した18分には、タンジョン・パガーが数的有利を活かして右サイドから攻め込み、最後はAzim Akbar選手がシュート。ボールはネットを揺らしたが、副審が旗を上げ、判定はオフサイドとなった。
続く24分、今度は相手エリア内に侵入した杉田選手が相手DFに倒され、PKの判定に。ボールを授けられた谷口選手が見事相手GKの逆を突くシュートを蹴りこみ、バレスティア・カルサが先制に成功する。
バレスティア・カルサが1点のアドバンテージを手にしたまま後半戦に突入するかと思われた前半アディショナルタイム、こぼれ球をボレーで突き刺したのはタンジョン・パガーのBlake Ricciuto選手。土壇場でスコアを再びイーブンに戻し、前半45分間を終えた。
後半開始早々の46分には、CKからのボールがバレスティア・カルサのキャプテン、Alen Kozar選手の腕に当たり、今度はタンジョン・パガーがPKを獲得。一度の蹴り直しを経て、Marin Mudrazija選手が決め切り、待望の逆転に成功した。
しかし、黙ったままでは終わらないのがバレスティア・カルサ。69分に左からのクロスを谷口選手が頭で落とし、Madhu Mohana選手がダイレクトで押し込んで2点目を獲得。
同点弾から間もない75分には、センターライン付近からエリア内に放り込まれたロングボールを星野選手が頭で落とし、最後はDaniel Goh選手が技アリのシュート。相手GKを欺くシュートは見事ゴールに吸い込まれ、10分足らずでバレスティア・カルサが逆転に成功した。
しかし、78分に先述のDaniel Goh選手が2枚目のイエローカードを受けて退場。バレスティア・カルサは1人少ない状態でのプレーを余儀なくされる。
やはり相手にボールを持たれる展開が続くも、チーム全体で最後まで粘り強い守備を披露するバレスティア・カルサ。試合はそのまま終了の時間を迎え、2-3でタイムアップ。前回の対戦と同様、またもバレスティア・カルサがスリリングな一戦を制した。