早いものでフィンランドでの生活も丸3年が経過し4年目に突入しました。
フィンランドに来た当初と現在をざっと比較してみると
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独身→フィンランド人女性と結婚
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危険なホステル暮らし→普通の賃貸アパート暮らし
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英語皆無→コミュニケーションに不自由ない
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別選手と1ルームシェア→かわいい犬2匹も同棲中
など、挙げればきりのないくらいポジティブな変化が起こっています。
現在の私の生活の軸となっているサッカーの方でも長い長いプレシーズンをようやく終え、待ちに待った2025年シーズンが始まりましたが、

先日皆さんにシェアした上記の問題により、私の今シーズンの幕開けはもう少し先になりそうです。
ここ数週間、上記のビザ問題を解決するために新たなビザを申請したり、チームと話し合いをしたり、試合に出場できないストレスでネガティブな感情を持つことが増えたりと非常に難しい時間を過ごしています。
それでも、現在私の身の回りにあるもの、身の回りで起こっている季節の変化など、自分事に捉われずに広い視野で周りを見渡してみると、たくさんの幸せやポジティブに囲まれてるなとふと思いました。
今回の note は、そんな日々何気ない日常を過ごしているとつい忘れてしまうような、それでも忘れるべきではない身の回りの小さな幸せへの感謝の気持ちをこめて、これらを決して忘れることのないようにと自戒の念を込めた文章になります。
何気ない日常への感謝①
フィンランドでは長くて暗い冬がようやく終わりを迎え、日が長く晴れ間の多い季節へと移り変わっています。
多くのフィンランド人は日本人ほど天気に一喜一憂しない印象ですが、それでも皆この季節を心待ちにしていたとばかりに、町全体の雰囲気が明るくなってきているのを実感します。
辺りを見渡すと、ランニングやサイクリング、読書やBQQをする人たちが増えてきています。これらの行為はいろいろな意味で私たちを豊かにしてくれます。
毎年、当たり前のように訪れるフィンランドの春ですが、これらを当たり前だと思わずに感謝の気持ちを持ちながら過ごしたいです。
何気ない日常への感謝②
フィンランドで生活してると、たとえ首都のヘルシンキにいようとも、身をもって人間と自然の共存を実感します。
当たり前ですが、家でSNSを眺めてる時間よりも自然と触れ合う時間のほうが本来人間のあるべき姿だと言えるでしょう。
同時に、それらが私たち人間の身も心も健康にしてくれるというのは、様々な研究などで既に明らかにされてる不変の事実です。
ありがたいことに、私は今のパートナーと出会って以降、彼女が長年連れ添っている2匹の犬たちとも生活を共にしています。
そのため、彼らと散歩がてらに森や川といった自然に触れられる場へ行くことも多いです。
私自身も北海道出身ということが影響してるのか定かではありませんが、野生動物を見ることが大好きなので、森や川へ行く際には犬たち以上に常に何かを探し回っています。
何気ない日常への感謝③
素敵な家族に囲まれてることが、今の私の生活の何よりの支えになっています。
ビザ問題によりサッカーができず、ましてや1人でこの問題に対処しないといけないとなると精神的にかなり参っていたでしょう。
それがフィンランド人パートナーと生活を共にしてることで、日々何気ない会話でもストレスが軽減されたり、彼女の家族も常に私の事を気にかけてくれています。
何気ないそのような日常が何よりの支えになっています。
まとめ
年々ワーキングホリデーなどでフィンランドに訪れる日本人が増えており、彼らのお話を聞くたびに、今現在私の置かれている状況や環境は当たり前のものではなく実はものすごくありがたいものなんだと再確認させられます。
多くの人間が何気ない日常に慣れてくると、自分とは何か違うものをもってる他人や、SNSでの表面上の幸せそうな光景をうらやんでしまいます。
実際に私もその一人です。
サッカーの試合に出場することのできない現在の状況も相まって。
しかし、フィンランド人の天性の能力である目の前に転がっている小さな幸せを幸せだと感じられる能力を今こそ私も参考にしなければいけけない瞬間なのかもしれません。
もちろん、簡単ではありませんが少しずつ意識的に実践していけば理想の形に近づいていくはずです。
日々様々な感情に振り回されてしまう性格ですが、目の前に転がってる当たり前の幸せに感謝の気持ちを持ちながら、大切に生きていきます。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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