フィンランドに来てからというもの、日本との数多くの違いや新しい発見に日々刺激を受けています。
言ってみれば、言語から気候、スーパーマーケットやコンビニなどすべてが日本とは違うわけですが、日常の中で何気ない違いとして今でも毎日のように目にするのが、コーヒーを始めとするカフェイン摂取量の多さです。
ムーミンやサンタクロース、サウナやマリメッコが日本人から絶大な人気を得ていますが、それらと同じくらい、もしかするとそれ以上にフィンランド人の日々の生活にとって大事なのがコーヒーなのかもしれません。
以下参考情報
1人当たりコーヒー消費量:世界トップ3(年間・kg/人)
以下は、**Times of India(2025年7月掲載)**による最新ランキングです。順位国年間消費量(kg/人)
1.フィンランド 11.9 kg
2.ノルウェー 9.8 kg
3.アイスランド 9.0 kg📊 年間一人当たりコーヒー消費量(最新推計)
国年間消費量(焙煎豆換算)1日あたりの杯数換算
フィンランド約 11〜12 kg約 4〜5杯
日本約 3.4〜3.5 kg約 1〜1.5杯
1杯をコーヒー粉10gで計算した場合
これら上記2つのランキングを見ると、フィンランド人が世界でも圧倒的にコーヒーを消費し、日本人とのその差は約3~4倍にもなります。
(妻の兄やとある友人は1日9杯のコーヒーを飲むこともあるとか……)
また、フィンランドでは昼食休憩とは別に「kahvitauko(カハヴィタウコ)」と呼ばれるコーヒーブレイクの時間を職場で設けることが法律で定められています。
実際に妻の職場でも、皆が自前のコーヒーマグやボトルなどを持ち寄ってそれらを片手にざっくばらんな話をすることが当たり前であり、リラックスできる良い習慣として欠かせないものになっているとのことでした。
直訳すると、コーヒー時間・コーヒー休憩 と言われる kahvitauko
日本では考えられない制度かもしれませんがコーヒー大国のフィンランドではごく普通の光景です。
(朝ごはんはもちろん、パーティーやランチ、おやつ時間やコーヒーブレイク、時には夜ご飯の後にもコーヒーを勧められるのがフィンランドでは当たり前)
フィンランドのコーヒー消費量世界一になっている背景として
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日照時間の短い冬を元気に乗り切るため
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アルコールなどの規制が強かった時代にお酒の代わりに飲める嗜好品として普及
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酸味が強く、苦味が控えめなので大量に飲んでも重く感じにくい
などが挙げられています。
実際に日本では全くコーヒーを飲んでいなかった私も、妻や根強いコーヒー文化に影響され、今では1日1~2杯のコーヒーは欠かさずに飲むようになりました。
私が普段活動しているサッカー現場においても、彼らからカフェインを取り除くことは不可能です。
基本的に朝に練習があるので数多くの選手が何かしらのカフェインを注入しています。ある選手は自前のコーヒーを。ある選手は練習場に常備されてるコーヒーを。また別の選手はエナジードリンクを毎日のように見かけます。
ミーティング中に炭酸の缶を開ける音も今では聞き慣れたものです。
(彼らいわく、エナジードリンクにも体に良いものと悪いものがしっくり区別されているとかいないとか…)
彼らにたまにおすすめされますが、今までエナジードリンクをトライしたことがない私が、今更トライすることはないでしょう…笑
こんな感じでフィンランド人とカフェインは、日本人とお茶くらい、あるいはそれ以上に強い結びつきがあります。
我こそは日本屈指のコーヒーマニアだという方、フィンランドを訪れて日本のコーヒーとの違いを発見する旅をしてみるのも面白いかもしれません。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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