キックオフ前時点でリーグ13位に位置するクチン・シティ(谷川 由来選手所属)は7月21日、本拠地サラワク・スタジアムで最下位のケランタンと対戦。全試合の3分の2近くを消化し、リーグ戦も終盤に差し掛かりつつある中で行われた一戦は、金曜日の日本時間21時過ぎにキックオフを迎えた。なお今節、谷川選手は今季初のベンチスタートとなった。
試合が動いたのは立ち上がりの前半4分。ケランタンが相手陣内でボール奪取に成功し、最後はキャプテンのHafizan Ghazali選手が迷わずロングシュートを選択。放たれたドライブ気味のシュートは直接ゴールに突き刺さり、アウェイのケランタンが先制に成功した。
一方のクチン・シティもすぐさま反撃へ。失点直後の5分にはAmirul Shafik Che Soh選手がサイドの折り返しからダイレクトでシュート、27分には同選手がペナルティエリア付近から際どいミドルシュートを放つも、ともに得点には繋がらなかった。
前半のうちにケランタンの4倍に相当するシュート数を記録したクチン・シティだったが、待望の同点ゴールは生まれず。試合を1点ビハインドで折り返した。
後半開始間もない49分、またも決定機を演出したのはクチン・シティ。CKからのインスイングのボールにAbu Kamara選手が頭でミートするも、ボールは枠を捉えなかった。
しかし、度重なる攻撃が実を結び、ついに58分にクチン・シティがゴールを獲得。右サイドからの折り返しに前述のAbu Kamara選手が身を投げ出しながら合わせ、試合を振り出しに戻した。
ついにゴールをこじ開け、勢いを得たクチン・シティ。同点弾から10分が経過した68分には、エリア内でファウルを受け、貴重なPKを獲得。最後はキッカーを務めたAbu Kamara選手がまたもゴールへ流し込み、逆転に成功した。
なお79分には、Diego Baggio選手と代わって谷川選手がピッチへと送られた。
同じく79分、劣勢のケランタンはゴールから30m近く離れた位置でFKを獲得。やや角度もあるために中央への折り返しも予想される中、キッカーのNatanael Siringoringo選手はシュートを選択。強気の選択が功を奏したか、同選手のシュートはそのままゴールへと吸い込まれ、ケランタンが再びスコアをイーブンに戻した。痛恨の失点を献上してしまったGKのNorazlan Razali選手も失点後に頭を抱える大きな一撃となった。
終盤の得点が響いたか、試合はそのまま2対2のドローで決着。両チームともに白星が遠のく期間が続いているだけに何とか勝利を手にしたいところだったが、勝ち点1を分け合う結果となった。