Aリーガ(リトアニア1部)第20節、五味 郁登選手が所属するDFKダイナヴァはジュガス・テルシェイと対戦。現在、DFKダイナヴァは5勝7分7敗でリーグ6位に位置。対するジュガス・テルシェイは第12節から白星が遠のいており(カップ戦を除く)、降格圏内の10位に位置している。
順位ではDFKダイナヴァが上回っているものの、前回の顔合わせでは、接戦の末、2-2のドローで決着。試合の行方に注目が集まった。
開始間もない前半7分、ペナルティエリア付近に放り込まれたロングボールにDFKダイナヴァのAiridas Mickevicius選手(GK)が反応。際どい落下地点からキャッチングを戸惑い、ボールはルーズボールに。ルーズボールを拾ったPereira Nuno選手がすかさず無人のゴールに山なりのシュートを放ち、ボールはゴールネットへ。ホームのジュガス・テルシェイが先制に成功した。
一方のDFKダイナヴァは、続く34分にエリア付近でファウルを受け、絶好の位置でのFKを獲得。ウクライナ人MFのStanislav Sorokin選手が際どいコースにシュートを放つも、ボールは相手GKに阻まれた。
さらに40分には、同じくDFKダイナヴァがエリア内でファウルを受け、PKをゲット。またもDFKダイナヴァにチャンスが訪れ、同点に期待がかかった。しかし、Artem Radchenko選手が放ったシュートは惜しくもクロスバーを直撃。失点を免れたジュガス・テルシェイサポーターから歓喜の歓声が上がった。
1-0で前半を折り返し、迎えた後半戦。開始早々の47分にOde Abdullahi選手が本日2枚目の警告を受け、ピッチから退場。同点を目指すDFKダイナヴァは1人少ない状態でのプレーを余儀なくされ、更に難しい状況となった。
退場から約10分が経過した57分、スコアおよびプレー人数からジュガス・テルシェイが有利と思われた中、チャンスをものにしたのはDFKダイナヴァ。Ernestas Stockunas選手がサイドチェンジからの落としを受け、即座にシュート。右足のアウトサイド付近で放たれたシュートがゴールネットを揺らし、待望の同点弾を手にした。
イーブンなスコアが続く67分、同点ゴールを挙げたErnestas Stockunas選手と代わり、五味選手がピッチへ。今試合への出場をもって2試合連続、今季9試合目の出場となった。
数的有利を活かしジュガス・テルシェイが再び勝ち越しに成功するか、計算に反してDFKダイナヴァが得点を挙げるか、はたまたドローで試合終了を迎えるか。ワンプレーの重みが更に増した試合終盤の85分、決勝弾を叩き込んだのはジュガス・テルシェイ。
ゴールエリア付近でパスを受けたAires Sousa選手が冷静にゴールへ流し込み、ついに勝負あり。試合終盤に手にした1点のアドバンテージを守り抜き、ジュガス・テルシェイが勝ち点3を獲得。一方のDFKダイナヴァは、前半では7割近い時間ボールを保持したものの、Ode Abdullahi選手の退場後は相手にボールを握られる試合展開に。敵地で惜敗を喫する結果となった。