シーズンの約3分の2を消化し、終盤戦へと差し掛かりつつあるヴィルスリーガ(ラトビア1部)。キックオフ前時点でリーグ8位に位置するFSイェルガバ(五味 郁登選手所属)は第24節、6位のFSメタとのアウェイゲームを迎えた。
今夏FSイェルガバへの移籍を発表した五味選手は、2試合連続でスタートから試合に出場。FSメタからは同じくヴィッセル神戸U18出身のMF佐々木 貴哉選手がスタメン出場を果たした。
五味選手にとって古巣との対戦となる一戦は、ラトビアの首都リガにあるLNKスポルタ・パークスで日本時間0時にキックオフを迎えた。
開始早々に絶好のチャンスを掴んだのはアウェイのFSイェルガバ。前半6分、五味選手がペナルティエリア内でルーズボールにすかさず反応し、相手DFは思わずスライディングタックル。主審からはすかさずPKのジャッジが下され、Victor Osuagwuがゴール左に決め切ってチームに先制点をもたらした。
一方のFSメタも、16分に最終ライン裏へ抜け出した前述の佐々木選手が鋭いシュート放つなど、いくつかの決定機を作り出したが、いずれも同点弾には繋がらなかった。
依然としてビジターチームが1点のリードを保ったまま試合は後半戦へ突入。同点を目指すFSメタがなおも序盤から攻撃を仕掛け、49分には世代別ラトビア代表選出歴を持つブルーノ・メルニスが際どいシュートを放ったが、ボールはバーに嫌われた。
対するFSイェルガバも追加点奪取をもくろみ、52分にはKevins Cesnieksが五味選手からのパスを受けた後にフィニッシュを試みたものの、ボールは枠を捉えなかった。
後半45分間で両チームからは計10本を超えるシュートが放たれたが、試合はそのまま0対1でタイムアップ。アウェイのFSイェルガバが今季初となる連勝を達成した。
なお『Flashscore』は五味選手のプレーに対するレーティングをチーム内で2番目に高い「7.1」と発表。先制弾に繋がるPKを獲得するなど、チームの勝利に大きく貢献した。