外国籍選手に求められる”ズバ抜けた能力”
ドイツ、ポルトガルに続き、自身3カ国目の所属先となったフィンランド。国内2部リーグではあったものの、環境面はとても充実していたようだ。
「お国柄もあると思うんですけど、街がとても綺麗で、施設の面でも全然しっかりしていて。文化的にもサウナが主流ですから、各スタジアム、各ロッカールームにサウナが設置されていたりとか。
北欧は雪が凄いので、天然芝を持つことはできないんですよね。だから基本的にピッチは8~9割が人工芝なんですけど、ピッチ外の環境は素晴らしいんじゃないかなと、僕的には思っています。
ただ、個の能力やレベルを考えると、やっぱりレベルは落ちますし。僕が経験してきたドイツ、ポルトガルの方が何枚も上なんじゃないかなっていうのは素直に思いますね」
IFグニスタンで過ごした昨年を振り返るとー。
「約1年半ぶりの試合復帰だったので、まずは一サッカー選手として戻って来れた喜びがすごく大きくて。
そんな中で内容を見ても、僕的には普通にやれていましたし。監督の信頼も得て、とても充実したシーズンになったとは思うんですけど…」
昨シーズンは27試合に出場し、5ゴール・4アシストを記録。年間を通してチームを支え続けたものの、今季の契約更新には至らなかった。
「昨シーズンを終えて、僕の中では1部にチャレンジしたい気持ちがあったんですけど、もう半シーズンは地に足着けて”数字”を残して、今季の夏の市場で移籍するのが目標で。
なので、クラブと契約を更新しようかなと思っていたんですけど、大まかに言うとお金の問題で『外国人枠として獲り切れない』とクラブから報告をいただいて。
僕ら外国人の枠は3枠で、周りよりほんの少し優れているからと言って、来季も必要とされる訳ではないですし。何かズバ抜けて突出した能力を持っていないと、そのパーツが欲しいということにはならないので。
やっぱり僕は、良い意味でも悪い意味でも”平均型”で、それが僕に足りないところでもあるのかなと、1シーズンを通して感じました」