6月上旬からの連敗とは打って変わって、試合前時点で2連勝中のホウガン。7月29日に行われた今季20試合目となるリーグ戦は、9位ヤング・ライオンズとのアウェイゲームとなった。
両チームは今季すでに2度の対戦を終えており、1戦目はヤング・ライオンズが、2戦目はホウガンが白星を獲得。なお、3度目の顔合わせとなる今節、ホウガンからは栗山 直樹選手および髙山 和真選手、ヤング・ライオンズからは小林 洵選手がスタメン出場を果たした。
試合が動いたのは開始から間もない前半9分。自チームのCK時から前線に残っていた栗山選手に対し、Zulfahmi Arifin選手がアーリークロスを選択。ボールは放物線を描いた後に栗山選手が頭で合わせ、最後はDjordje Maksimovic選手が再度ヘディングで押し込み、ホウガンが先制に成功した。
続く18分にも同じくMaksimovic選手がCKからのボールに頭で合わせたが、今度はポストに嫌われた。
試合序盤の得点からスコアが落ち着きつつある中、前半終盤にスコアを動かしたのはまたもホウガン。41分にペナルティエリア内で浮き球のパスを受けたKristijan Krajcek選手がボレーを放ち、相手ゴールから2点目をもぎ取った。
ホウガンのリードで迎えた後半戦、立ち上がり直後にネットを揺らしたのは、劣勢にあるヤング・ライオンズのHarhys Stewart選手。同選手は相手エリア内深くまで侵入した味方選手からの折り返しを押し込み、47分に待望の追撃点を獲得した。
しかし、いまだ1点のリードを有するホウガンが反撃を許さず、失点直後の52分にはガブリエル・クァック選手がマイナスの折り返しからのシュート、64分には髙山選手がCKからの強烈なヘディングシュートでゴールを奪った。
リードを3点に伸ばしたビジターチームの勢いはなおも止まらない。4点目から間もない67分には、相手最終ラインへ送られたロングボールにKrajcek選手が抜け出し、最後は前述のMaksimovic選手がフィニッシュ。シーズン途中に加入したセルビア出身アタッカーがさらにリードを伸ばした。
リードを広げられた一方のヤング・ライオンズも、70~80分台にはGKとの1対1をはじめ、いくつかの決定機を演出したが、いずれも相手GKにゴールを阻まれ得点には至らなかった。
試合はホウガンが4点のリードを保ちながら終盤へ突入。そのままのスコアでのタイムアップも予想される中、後半ATにゴールネットを揺らしたのはまたしてもホウガン。相手ペナルティエリア内でパスを受けた前述のKrajcek選手がコントロールショットでゴールへ流し込み、チームにダメ押しの5点目をもたらした。
何とか点差を縮めたいヤング・ライオンズも土壇場で1点を返したが、時間がそれ以上の追撃を許さず、スコアは2対6で試合終了。髙山選手の今季2得点目や、南欧出身の2選手による複数得点でホウガンが快勝を収めた。