「プロになれないと言われてきた」海外7年目・28歳で辿り着いたポーランド1部の舞台、情熱を持ち続ければ「全然やれる」【永松 秀麻選手インタビュー】

永松 秀麻選手
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心を掴んだ退場後の振る舞い

ズニチュ・プルシュクフとの契約満了に伴い、今年6月からは冒頭に述べたコロナ・キェルツェに加入。念願の1部移籍は、どのような流れで実現したのだろうか。

「2部のチームからお話を頂いていて、条件面もすごく良かったんですけど、僕はもうキャリアしか見てないので、1部しか興味が無くて。

1部の複数チームからもお話を頂いて、本当は違うチームに結構気持ちが傾いてたんですけど、最後の最後で、今のチームのスポーツディレクターの方のパッションで心が傾いたので、今のチームに入ったって感じですね。

前のチームにいる時の試合とかも毎試合見に来てくれていたらしくて」

「(前のチームにいる時に)人生で初めてレッドカードを出された試合があって、その時僕はもう何も考えず、とにかくチームのみんなに『ごめんな』『マジで頑張ってくれ』って言って、潔よくピッチを出たんですけど、『その態度が良かった』って言ってくれて。

中々そういうのって着眼点にならないと思うので、『ちゃんとチームに必要とされてるな』って感じて、今のチームに入ったっていうのが経緯ですね」

1部初ゴールは「何かを感じた瞬間

現在リーグは計18節を消化し、チームは全18クラブ中16位に位置。個人としては、ここまで1ゴール1アシストを挙げ、第11節ヴィジェフ・ウッチ戦では、1部での初ゴール並びに同試合の決勝ゴールをマークした。

「試合前は、すごく興奮してたんですよ。って言うのも、僕が最初ポーランドに来てチームメイトに『1部のチームってどんな感じなん?』って聞いた時に、ヴィジェフ・ウッチのファンの応援を見せられて、それがずっと頭に残ってて。

そのチームとアウェイで対戦できて、めっちゃワクワクしたし、その時僕スタメンじゃなかったんですけど『俺、これ試合出たら絶対点取るわ』っていうのが何かあったんですよ。

で、実際試合に出て、それまで中々パフォーマンスが上がってなかった中で、あの1点でチームが勝ったのは、自信にも繋がったし『やっとチームの力になれたな』っていう気持ちでした。

もうとにかく嬉しかったですね」

チームメイトの直接FKが相手GKに弾かれたところを押し込み、最後は左足でネットを揺らした。

キッカーがシュートを放つ前からゴール前に走り込んでいるようにも映ったがー。

「いや、あれ実は僕行ったらアカンかったんですよ(笑)

僕はセカンドボールを拾う役で、詰めたらダメだったんですけど、あそこにボールが来る気しかしなくて、もう無視して行ったんですよ。

じゃあ運よくこぼれてきたっていう感じです。何かを感じた瞬間でしたね」

▼第11節ヴィジェフ・ウッチ戦 得点シーン

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