「プロになれないと言われてきた」海外7年目・28歳で辿り着いたポーランド1部の舞台、情熱を持ち続ければ「全然やれる」【永松 秀麻選手インタビュー】

永松 秀麻選手
本人提供

残留&国内杯優勝へ

ここまでポーランド国内で4つのディビジョンを順に経験してきた永松選手。自身初の1部の舞台で過ごす今季は、どのようなシーズンになっているのだろうか。

「開幕節にスタメンで出してもらって、マジで何もできなかったんですよね。コテンパンにされて、自信満々だったんですけど、伸びてた鼻をへし折られた感覚と言うか。

周りからは『そんなに2部と差ないよ』って聞いてたんですけど、実際には『だいぶ差あるな』と思って。フィジカル面もそうですし、サッカーIQが高かったり、やっぱり全部のレベルが上がって。

試合スピードも上がって、それに適応するのに時間がいるなっていうのは個人的に思ってたんですけど、僕は結構”頭”を使えるのが武器だなと思っていて、練習中から自分を分析して、日々成長できてるなっていう実感もあるので。

前期は中々うまくいかなかったんですけど『後期マジでかましたろかな』っていう気持ちがあります」

チームはここまでリーグ下位に沈んでいるものの、国内カップ戦では3連勝を飾り、2月下旬には準々決勝を控えている。

「(後期は)まずスタメン取りたいですね。スタメンを取るっていうのが今の短期目標で、チームの目標は、もう残留とカップ戦優勝しか目に入ってないですね。

あと4ゴール2アシスト、合計で5ゴール3アシストは取りたいと思います」

コロナ・キェルツェでは「10番」を背負っている

「『プロになれない』って言われてきた人生やったんです」

海外挑戦7年目にして辿り着いたヨーロッパ1部の舞台。

文字通り1段ずつ階段を上り続けた今、今後の目標についてはー。

「しっかり3年はヨーロッパ1部でやりたいっていう気持ちがあるのと、将来はタイでキャリアを終えたいなっていう気持ちもうっすらあるので、それも考えながら…。

もちろん5大リーグには行きたいですね。でも、まずはポーランドで活躍できないと、1部で無双できないと、5大リーグって夢のまた夢やと思うので。

まずはポーランドの1部で活躍するっていうのが直近の目標です」

取材の最後には、かつての自分と同じ境遇にいる選手に向けても言葉を贈った。

「今まで『プロになれない』って言われてきた人生やったんですけど。って言うのも、僕ずっと身長小さくて、高1で147cm、高3で157~158cmぐらいやったんですよ。成長ホルモンの注射を打ったりしながらの人生で、そんな中でもやっぱりプロになれてるので、今身長が小さくて悩んでる子には『全然やれるぞ』っていうのを伝えたいですね。

関大でもAチームに上がったのは4回生からで、それまで下のカテゴリーでやってたので。だから、今トップチームとか試合に絡めてない選手でも、努力さえ続けるのと、サッカーに対して情熱を持ち続ければ、全然これからパフォーマンスがめっちゃ上がることはあると思うので。諦めずにサッカーを愛し続けて下さい。

夢を持ってヨーロッパに来る選手もいっぱいいると思うので、そういう選手たちに『マジで全然いけるぞ』っていうのは知ってもらいたいですね」

タイトルとURLをコピーしました