大ケガに涙した2023年、苦境超えてACLの舞台へ「ゴールで価値を証明したい」【田中 幸大選手インタビュー|後編】

田中 幸大選手
田中選手Instagram

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「試合に出るまであと少し」いよいよ復帰も目前に

9月には練習への部分合流、10月には完全合流をクリアした田中選手。約半年に渡るリハビリ期間の末、ついにトンネルの出口も視界に入り始めた。

ただし手術直後は、もも前の筋肉に力が入る感覚さえも感じ取れない状況。スパイクを履き、ボールを蹴ることが許されたのは、実に術後4カ月半のことだった。

かつて経験したことのない空白期間。合流直後は頭を悩ますことも多かった。

「復帰して最初にボールを蹴った時は、やっぱり膝の中の硬さとかが残ってて。

記憶が半年前で止まってるので、頭の中で思い描いている動きと大きなギャップを感じて、それで落ち込んだ時もありました」

自身がイメージする「理想」とピッチで表れる「現実」。課題を克服するためにウォーミングアップのメニューを変更するなど、工夫を施すようにもなった。

「今は身体のキレも戻ってきて、試合に出るまであと少しのところには来てます。

リハビリを通して、今までの筋力、スピード、ジャンプとかの数値を超えることを1つの目標に、トレーナーと頑張ってきたので。ほとんどの数値が怪我前よりも良くなって、チームの平均よりも上で、チームのトップ3に入るような数字を叩き出せています。

あとはこれがマッチすれば、怪我前よりも良いパフォーマンスができる自信はあります」

完全復活を果たす日は、刻一刻と近づいている。

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