アジアから欧州の舞台へ「世界で活躍できる選手になりたい」
昨季終盤には骨折による離脱もあり、今年のプレー期間は未だ1カ月あまり。自他共に認める苦境が続いたものの「絶対にまだ活躍できるチャンスは残されている」と田中選手は語る。
一方で、先々のキャリアについては何を見据えているのだろうか。
「これから先どうなるか分からないですけど『ヨーロッパに行く』ことは1つの目標です。
そのために足りない部分も分かってるので補いながら、それでも”得点力”を伸ばして、世界で活躍できる選手になりたいと思います。
僕のようなキャリアの選手も、今はすごく多くなっていると思いますし、その”第一人者”じゃないですけど、Jリーグを経由せずにヨーロッパに行くことは、1つの夢を与える行動だと思うので。
それを目指してやっていきたいなと思います」
昨今は、海外挑戦へのハードルが下がりつつあるものの、田中選手のようなキャリアはまだまだ稀有。自身のキャリアを通し、誰かの「道標」になりたい想いも強いようだ。
また、自らと同じ境遇にいる選手たちに向けたエールも口にした。
「前十字怪我してる人とか沢山いると思いますし、苦しいことだらけかも知れないですけど。こうやってまた必ずサッカーできるようになると思いますし、昔とは違った景色が見えてくると思うので。
毎日毎日、自分がまたサッカーをできるようになった姿を想像しながら『これが無駄じゃない』と思いながら頑張って欲しいです」
そして最後は今後の自身について。
「人生必ず上がったり下がったりしますけど、下がれば下がるだけ、上がる幅はどんどん大きくなると思うので。あとはもう上がるだけなので」
「これから先の自分の活躍、むしろ自分で楽しみです」
生粋のストライカーが再びネットを揺らす日は、目前まで迫っている。
(2023年10月13日取材)
田中 幸大選手
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