大ケガに涙した2023年、苦境超えてACLの舞台へ「ゴールで価値を証明したい」【田中 幸大選手インタビュー|前編】

田中 幸大選手
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田中 幸大選手 / Tanaka Kodai
田中 幸大選手◇生年月日:1999年12月23日◇ポジション:センターフォワード、左...

9月中旬に幕を開け、サッカー界を賑わせつつあるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)。日本からも4クラブがエントリーし、前回大会では浦和レッズが優勝を飾っている。

国内勢の躍進に期待が寄せられる中、シンガポールからACLへ挑む日本人選手をご存知だろうか。

「獅子の国」屈指の強豪クラブ、ライオン・シティ・セーラーズに所属する田中 幸大選手だ。

今季は2度の大ケガに翻弄されつつも、異国の地からアジアのゴールを狙い続ける田中選手。満を持して迎える大舞台を前に、これまでのサッカー人生や現在の心境、大会に向けた意気込みを伺った。

生後間もなくスタジアムへ「気付いた頃にはボールを蹴ってた」

大の横浜F・マリノスファンの両親のもと、神奈川県横浜市に生まれた田中選手。サッカーとの出会いは、産声を上げてから100日足らずのことだった。

「両親に後から聞いた話ですけど、生後3カ月ぐらいで日産スタジアムに連れて行かれてたらしいです。お母さんはバスケをしていて、お父さんは野球なんですけど、僕は野球もバスケも勧められずで。

気付いたら頃にはサッカーを観ていて、ボールを蹴っていました」

4~5歳の頃には、1試合を通してピッチを眺め続けるようになった。

「小さいと騒いじゃったり、泣いちゃったりすると思うんですけど。僕はじっとサッカーを観てるような子だったみたいです」

物心が付く前から、週末にはスタジアムへ通い続けた田中選手。言わずもがな、憧れの的は「トリコロール」の戦士たち。まずはマリノスアカデミーへの入団を目標に据え、本格的にサッカーへのめり込んだ。

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