【谷川 由来選手】今季2度目のボルネオダービー、AT弾でサバが逆転勝利

谷川 由来選手
谷川選手Instagram

半数以上の試合を消化し、シーズン中盤に差し掛かったスーパーリーグ(マレーシア1部)。7月8日には、クチン・シティ(谷川 由来選手所属)とサバとの一戦、通称「ボルネオダービー」が、サバ州のリカス・スタジアムで行われた。なお、両チームは3月上旬に今季1度目の対戦を終えており、1戦目はサバが2対1で接戦を制している。

スタジアムには5000人近い観客が詰めかけ、雨が降りしきる中でのキックオフとなった。

 

前半開始間もない12分、早速スコアを動かしたのはホームのサバ。相手ペナルティエリア付近でのFKを獲得し、Saddil Ramdani選手が直接ゴールを狙う。インドネシア代表歴を有する左利きから放たれたシュートは、放物線を描きながらゴールへと吸い込まれ、チームに先制点をもたらした。

続く27分、サバのRamon選手がセンターサークル付近でボール奪取に成功し、すぐさまショートカウンターへ。一度右サイドのSaddil Ramdani選手へボールを預け、同選手は体勢を崩しながら山なりにクロス。最後はRamon選手が頭で押し込み、追加点を叩き込んだ。

その後も攻撃に出るサバ。35分には左サイドからのクロスにGabriel Peres選手が足で合わせるも、シュートは枠の外へ。3点目には繋がらなかったものの、ブラジル人選手を筆頭とした攻撃でクチン・シティのゴールを脅かす。

一方のクチン・シティは、前半で5本のシュートを放ったものの枠内シュートは0本に。スコアは依然として2点差のまま、後半戦へと突入した。

 

後半開始から10分が経過した55分、ネットを揺らしたのはアウェイのクチン・シティ。相手ペナルティエリア付近での混戦から、Amir Amri Salleh選手がダイレクトでシュート。ニアサイドに放たれた低弾道のシュートは見事にネットを揺らし、クチン・シティに待望の反撃弾をもたらした。

しかし、直後の58分、バイタルエリアで浮き球の落としを受けたサバのStuart Wilkin選手がハーフボレーをゴールに突き刺し、スコアはまたも2点差に。リーグ3位の得点力を誇るサバが、そう簡単には反撃を許さない。

後半の約半分が経過した67分、スコアを動かしたのは劣勢にあるクチン・シティ。スローインを受けた選手にうまくプレッシャーをかけ、相手陣内でボール奪取に成功。奪ったボールを即座に前方へ繋ぎ、最後はAbu Razard Kamara選手が左足でフィニッシュ。

反撃の狼煙を上げたクチン・シティ。13試合ぶりの勝ち点奪取に向けてスイッチが入り、86分には待望の同点弾をマーク。オーバーラップを活かして左サイドを攻め込み、折り返したボールにまたもAbu Razard Kamara選手が反応。ダイビングヘッドで放ったシュートはネットを揺らし、スコアを再び振り出しに戻した。

終盤に入り試合が熱を帯びる中、主審は4分のアディショナルタイムを提示。

93分が経過し、ドローでの決着も見えてきた中、前線へロングボールを放り込んだのはサバ。空中戦からペナルティエリア内は混戦状態となり、最後はRamon選手が右足でシュート。かつてはポンチ・プレッタやパラナに所属したブラジル人FWがまたもネットを揺らし、会場は歓喜の渦に。

試合はそのまま4対3で幕を閉じ、ホームのサバに軍配が上がった。なお、今節も谷川選手はフル出場を果たし、11試合連続でのフル出場となった。

次回、両チームは約1カ月後にマレーシアカップで対戦する。

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