開始間もなくリーグ戦が中断、コロナに翻弄されたプロ1年目
―2020年は当時マレーシア2部のクチン・シティで1シーズンを過ごしました。プロ1年目となるシーズンはいかがでしたか?
「2020年は凄かったですよ。4試合が終わった時点で、コロナでリーグが中断になって。
3月中旬ぐらいにその4試合目がアウェイであったんですけど、たまたま風邪を引いて熱が出ちゃって。スタジアムで検温したら38℃で。『とりあえず隔離や』って感じで試合が終わるまでスタジアムの一室で待たされました。
試合が終わって帰って来た頃には、もうロックダウン。マレーシアでは外出もできなかったですね。警察がそこら中で道を封鎖していて、買い物以外の外出は全然ダメだったんですよ。
ニュースで見たのが、外にジョギングをしに行った人が捕まった、みたいな。それぐらい厳しかったです。
6月にようやく練習を再開できたんですけど、10人×3グループぐらいに分かれての練習でした。
8月にはリーグがスタートすることになったんですけど、再開前にチーム内でクラスターが発生して。僕も陽性が出ちゃって、施設と家で1カ月間隔離させられました。
再開日の2~3日前に戻って来たんですけど、最初の試合は自分が出ずに負けて。その次も負けて。でも最後の5試合にポンポンポンと勝って、終わってみれば4位でした。」
―マレーシアカップ・ラウンド16では、強豪ジョホールDTを相手に0対1の接戦を繰り広げました。
「今のジョホールはすごいですけど、多分その時は今ほどじゃなかったんですよ。そんなに帰化選手もいなくて。なので、ウチも粘ってみたいな試合でした。
マレーシアカップ自体もそのラウンド16で終わってしまいましたね。コロナの影響で、その後の試合は打ち切りになりました」
(2023年9月21日取材)
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