試合前時点でリーグ4位に位置するバレスティア・カルサ(谷口 遼弥選手所属)は6月23日、1つ下の5位をキープするゲイランと本拠地ビシャン・スタジアムで対戦した。
前節と同様、谷口選手は4-3-3のインサイドハーフ、杉田 将宏選手は左ウイング、星野 秀平選手はセンターフォワードとしてスタートから試合に出場。対するゲイランからは、山谷 侑士選手、佐久間 理央選手、手塚 貴大選手の3名の日本人選手がスタメン起用された。
試合が動いたのは36分。ゴールキックからのビルドアップに対してバレスティア・カルサが組織的にプレスをかけ、星野選手が相手エリア内でボールを奪取。奪取後は冷静にパスを選択し、最後はHo Wai Loon選手がネットを揺らした。
キャプテンによる一撃で前半を1対0で折り返し、迎えた後半戦。開始間もなくスコアを動かしたのは、アウェイのゲイラン。
47分に、山谷選手がペナルティエリアの右角付近でボールを受け、素早く切り返した後に左足一閃。低弾道のシュートはネットに突き刺さり、スコアは再びイーブンに。続く53分にも、チャンスをものにしたゲイラン。MLS(アメリカ1部)でのプレー経験もあるVincent Bezecourt選手がペナルティエリア付近でスルーパスを受け、即座にトーキック気味でシュート。予想外のタイミングで放たれたシュートは相手GKの不意を突き、見事ネットに吸い込まれた。
しかし、得点からわずか8分後、ゲイランのDanish Irfan Ezal選手が2度目の警告を受け退場。逆転に成功したゲイランは10人でのプレーを余儀なくされる。
ただし、計算通りに事が進むと限らないのがサッカーの醍醐味。79分にサイドからの折り返しをShahfiq Ghani選手が頭で叩き込み、再びゲイランが追加点をゲット。スコアを2点差に離した。
まずは1点を返したいバレスティア・カルサは82分、左サイドからドリブルで切り込んだ杉田選手が自らシュートを放ち、ようやく反撃点を獲得。続く87分にもペナルティエリア内で谷口選手がシュートを放つが、相手GKが好セーブ。待望の同点弾とはならない。
数的不利を強いられたゲイランだったが、一時は2点差に開いたアドバンテージを守り抜き、試合はそのまま2対3で終了。
惜しくも敗れたバレスティア・カルサは次節、栗山 直樹選手、髙山 和真選手擁するホウガン・ユナイテッドと対戦する。