先日3年ぶりくらいに会った友人と温泉に浸かりながらダラダラと形にならない会話をしていました。
明確なトピックや話の話題みたいなのはなかったのですが、
結局人生って何なんなんだろうね
人生どうにかなりそうだよね
人と人の繋がりが大事だよね
結局お金って大事なの?
などなど
まだ30歳にもなっていない若造が一丁前に何について語ってんだ、と自分でも突っ込みたくなるんですが、結果的に自分にとってものすごい良い時間になったような気がしてならないのです。
今の僕の語彙力、文章力でそれらを綺麗な文章としてまとめ上げるのはおそらく無謀なのですが、どうにか噛み砕いてシェアしてみたいと思います。
僕と話し相手だった彼の共通点は
・幼少期からサッカーをしている
・小さな頃からプロサッカー選手を目指していた
・大学卒業と同時にJリーガーになれなかった
・大学卒業後も働きながらサッカーに本気で付き合っていた
・発展途上のチームで苦労を共にした
・当時から現在に至るまで金銭的にはお世辞にも恵まれてない
・比較的物事に対して真面目
・温泉とタンパク質が大好き
ざっとあげればこんな感じです。
また、僕は出会った瞬間から今まで彼に対して一種の尊敬のような気持ちを抱いています。
というのも、出会う前からSNSを通じて彼の存在を知っており、彼の投稿や文章には同い年とは思えない何か熟成された人間力のような物があったのです。
しかも実際に会ってみると、それが決して表面上だけ取り繕ってるのではなく、内から湧いている本物のものだとすぐにわかりました。
そんなこんなで今まで仲良くさせてもらっています。
前置きが少し長くなりましたが、ここから彼との会話の中で出てきた人生を幸せに生きるヒントを数個挙げていきます。
①幸せを感じられるハードルは低けりゃ低い方がいい
僕らの共通点の1つに金銭的に余裕がなかったことがあります。
なので、大卒で一般企業へ就職した同い年に比べると、外食や買い物の回数が圧倒的に減るのはもちろん、良い車を買う、家を建てるなどはもっての外です。
もちろんこれは自分たちが選んだ生き方でした。
今思い返してもなかなかハードな生活を送っていたなとお互いに実感しました。
しかし結果的に幸せのハードルが上がらなかった恩恵を今に至るまで受けることができています。
というのも、一度上がった生活水準を下げることを人間はなかなかできません。そして、それに伴い満たされない欲求を満たそうと更に追い求めがちです。
逆に僕たちは温泉に入るだけ、外でご飯を食べるだけ、たまーに買う自分への小さなご褒美でも幸せを感じられるよなーと。
もちろん、お金はあるに越したことはありません。
精神的に余裕が生まれたり、新しいチャレンジへの不安も軽減します。
しかし、お金が直接的に私たちを幸せにすることはなく、どう使うか、誰のために使うかが大事になるなと改めて考えさせられました。
このマインドはフィンランド人達から学んだ部分も大いにあります。
明らかに日本よりも不便で自然環境が過酷ながらも、幸福度が圧倒的に高いフィンランド。
そこで3年間暮らさせてもらって、得たこのマインドは一生大事にしていきたいです。
②頑張りすぎない
日本人は能力がある上にめちゃくちゃ真面目に頑張る。
これは僕がフィンランドへ行き、改めて感じた日本人への印象です。
その為、真面目すぎるが故にオーバーワークしてしまう人も多いです。
それが美徳のような部分もあります。
実際に僕の学生時代の友人の中でも、真面目すぎるが故に体調を崩してしまった友人が何人かいます。
僕の目から見て、彼らは明らかにそこら辺の人よりも真面目で頑張り屋で、尚且つ正義感が強いです。
にも関わらず、その人達に頼りすぎるが故、会社側としてもそのような優秀な人材を失うのは本末転倒だと思います。
頑張りすぎるが故に損をする。
そんなことがあってはならないと思っています。
なので、僕から伝えたいのはあくまでも完璧を追い求めすぎない。肩の力を抜いて、程よく適当に。
もちろん日本人である限り日本人らしく頑張ることは大前提ですが、あくまで世界は広いので一つの評価軸のみにとらわれず、いくらでも自分を試せる場が世界各地にあるということを覚えておいてほしいです。
③真摯に向き合えば周りが助けてくれる
僕は人との出会いにものすごく恵まれていると思います。
家族を含めたたくさんの人たちに日々支えられながら生きています。
友人と会話していた時も、あの時は色々と辛いこともあり、お先真っ暗だったけど、何故か楽しかったよな。と振り返ることができます。
お互いに支え合い、助け合いながらなんとか前を向いていたんだと思います。
中途半端に取り組んでいたらこのような気持ちを抱くことはなかったでしょう。
同じ志を持った仲間が集まる場は沢山あると思いますが、その中でも自分の素をさらけ出した上で、長い時間を共にできるメンバーは意外にもそう多くありません。
真摯に向き合い難しい時間を共にしたメンバー達であれば、数年後にふらっと再会することも大いにあります。
そして、何かしらの形で今後助け合うこともあるだろうというイメージすら出来るくらいです。
もちろん誰かに将来的に助けてもらうために、今のうちに恩を売っておくという考え方とは全く異なります。
真摯に何かに向き合っていれば、それを見てる人たちに何か感じてもらうものがあり、それが結果的に次の人生へ進むときに何かしらの道標になることがあるのです。
まだサッカー続けている立場ですが、ありがたいことにお世話になってる人 方から新しい人を紹介していただいたりして、徐々にですが人脈が広がってる実感があります。
広けりゃ広いだけ良いわけではありませんが、選択肢の一つとして捉えることもできます。
なので、現状にものすごく苦労していてお先が真っ暗だったとしても、そこに全力にぶつかる以外に選択肢はありません。(②である通り、自分が壊れない程度に)
まとめ
現在の僕は全く裕福な暮らしをしてるわけではなく、むしろ側から見たら質素につまらない生活に映るかもしれません。
それでも沢山の人たちに支えられながら人生それなりに幸せに生きられてる実感があります。
良い意味でも悪い意味でもSNSなどを通じ、他人の暮らしぶりがいとも簡単に見れてしまう世の中です。
「隣の芝生は青く見える」 という言葉がある通り、他人と比べていたらキリがありません。
今一度自分の周りにある小さな幸せに目を向けて生活してみることをオススメします。
僕もフィンランド人や貴重な友人たちから、人生を幸せに生きるためのヒントを引き続きいただきながら、それを独占するのではなく共有できるような人になれるよう努力します。
かなり読みづらい文章になってるかもしれませんが、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
『J. FOOTBALLER』では、海外でプレーする日本人選手からの寄稿を募集しています。所属カテゴリーや寄稿の頻度を問わず記事ページをご作成いただけますので、海外での日常やサッカー生活について発信したい方・ご自身のPRに活用したい方は、是非ご利用ください。