当たり前のことですが、異国の地で生活するには語学が必要です。これを毎日のように痛感しています。
理由は特に言うまでもありませんが、お店で何かを聞きたい時や、チームメートとの意思疎通、監督との意見交換など、その場面は多岐に渡ります。
フィンランドには母国語のフィンランド語がありますが、数字、色、左右、簡単な挨拶くらいしかわかりません。
ほとんどの人が英語を話せるので、今後のことも考えて英語で毎回コミュニケーションをとっています。
自分の現在の英語力は未だにsecond(秒)とminute(分)を間違えることもあるほどまだまだです。
高校2年生の時に一度だけ英語圏のオーストラリアに修学旅行で行きました。その時に現地の方の家にホームステイをして、何故か英語でのコミュニケーションに困らなかった記憶があります。その時のイメージのまま今回フィンランドでも生きていけると思ってたのが大間違いでした。
1月、空港に迎えに来てくれた方の英語が一切理解できませんでした。
そして、最初の家のホストマザーの話す英語もほとんどわかりませんでした。
フィンランド人独特の発音があるにしても、自分の英語力の無さに絶望し、コミュニケーションを取ることも怖くなりました。
折角、挨拶してくれてるのに最初はそれにすらビビっていました。
それで危機感を覚え、一度だけですがヘルシンキで5人の人に話しかけるまで帰れません。的なこともやりました。
毎日英語での日記もつけています。最初に自分の頭で考えてそれを文章します。次にそれを携帯の辞書や翻訳機能で正しい文章にします。その際にわからなかった単語や文法などをわかりやすく印をつけます。最後にそれを清書といった流れで1時間くらいかけてやっています。
最近は定期的に公共サウナに1人でいき、少しでも現地の人とコミュニケーションをとるようにもしています。
語学は挑戦と失敗の繰り返しで、実際に使ってみないと身につきません。
自分でいくら勉強した単語でも、一度口に出して相手に伝えた単語には敵いません。
まだまだ過ぎる語学力ですが、最初の様に話しかけられてビビることはもう無くなりました。
今は日本人とチームメートなので日本語を使う機会も多く、困ったらみんなで協力したどうにかなっています。
しかし、来年以降ステップアップすることを考えたら、間違いなく1人になると思います。
今の環境にいるうちに、フィンランド生活と語学に適応し、少しでもアドバンテージがある状態で来シーズンに臨みたいなと思います。
もし、これを読んでくださってる方の中にこれから海外生活や、海外でサッカーをやることを考えてる人がいれば確実に語学学習をしておくに越したことはありません。
英会話とかに行っていればよかったとかまでは思いませんが、先を見据えて英語の日記をつけてみたり、無料学習アプリなどで毎日数分でも英語に触れていればよかったなと少し後悔しています。
日本で英語を使わざる終えない環境にいる人はごく稀だと思います。僕も日本で英語のことを考えたことは一切ありませんでした。
しかし、一度本格的に外の世界に長期滞在してみて、英語(語学)の重要さ、可能性の大きさを実感しました。
言葉が完璧に伝わらなくともなんとなく波長の合う仲良いチームメートはいます。しかし、お互いに伝えたいことはあるんだけど、なんて言ったら良いかわからないという謎の時間もよく存在します。この時が1番相手に申し訳なさを感じ、悲しいです。
サッカーをしていれば友達にはなれるけど
言葉が通じ合えないと親友にはなれない感覚です。
こんな思いをしないよう、日本にいるうちから英語学習を含め、やれることは山のようにあるので、良い準備をしてから海外チャレンジをすることをおすすめします。
もちろん、僕の場合まずはサッカーで結果を出すことですが、今後の人生を考えた時に英語学習をすることもそれと同じくらい大事です。
ただ海外でサッカーをしてた人にならないよう
少しでも英語もに見つけて成長した姿をお見せできるようにしたいです。
大人になっても勉強する機会があることに感謝をして頑張りましょう!
『J. FOOTBALLER』では、海外でプレーする日本人選手からの寄稿を募集しています。所属カテゴリーや寄稿の頻度を問わず記事ページをご作成いただけますので、海外での日常やサッカー生活について発信したい方・ご自身のPRに活用したい方は、是非ご利用ください。