【内山竣太選手 寄稿】2024年契約内容

こんにちは。

1週間ほど前のnoteが今年初めてだったこともあり、ここから投稿頻度を上げていこうと心に誓っている内山です。

フィンランドではようやく春が訪れたと思ったら、たった一夜の大雪によりまた雪景色に戻りました。それでも日照時間が日に日に長くなり、ようやくフィンランド人達の気分も晴れ晴れとしてきています。

今回は去年も更新した契約内容の詳細についてお伝えしたいと思います。

海外プロサッカー選手の待遇面|内山竣太/Shunta Uchiyama
今回は、25歳にしてようやくプロサッカー選手となった私の待遇面についてかなり詳しくお話しし...


こちらが去年の記事になるのでよかったらご覧ください

日本では給料の話しをするのはグレーゾーンのような部分もありますが、Jリーグではなく海外、それもイングランドやドイツの様なサッカー大国ではなく、フィンランドという小国でのサッカー選手がどういったものなのかを共有できればと思います。

また今後海外サッカーを目指す若者達の参考にほんの少しでもなれば願ったり叶ったりです。

2023年シーズン終わりの契約交渉

契約内容を記す前に、昨シーズン終わりの契約交渉の話しをしたいと思います。

去年の10/28に昇格決定戦の決勝がありました。
そこで無事勝利を収めることができ、この瞬間2024年の2部参入が決まりました。

その試合が10/28土曜日、翌29日が日曜日だったので、10/30の月曜日には早速代理人に連絡し、契約更新をしたい旨を伝えました。

と言うのも、2023年シーズンの契約が10/31までで、帰国のチケットを11/7で購入済みでした。
なので、それまでに全ての話をまとめ、サインまでするというまぁまぁ厳しい計画を立てていたからです。

もちらん契約更新は、こちら側だけの意向で行える訳はなく、チームが更新に前向きな姿勢であることが大前提です。それでも結果をある程度残せてて、チームからも仮に昇格した際には契約更新ができそうな雰囲気もあったので、無事に話し合いの場を設けてもらうことができました。

もしこの段階で他のチームに移籍したい旨を伝えたら、代理人が他のチームのトライアウトを手配してくれていたかもしれません。

それでも過去に何度もオファーの話 (具体的な金額提示も) があったが話がまとまらなかったり、トライアウトで高パフォーマンスをしたが契約できなかったり、他のチームへトライした際のリスクの高さを考えて、出来るのであれば所属チームと契約更新するのがベストだろうという判断に至りました。

固定給

まず初めに毎月の固定給を2000€ (約328000円)要求しました。
もちろん、この金額は今の僕にとっては無理なものと分かっていましたが、ダメ元で伝えてくれと代理人に伝えました。

(※あまりにも調子に乗った金額提示をすると契約破棄を言い渡されるので気をつけましょう)

案の定、チームからは2023年怪我で半分の試合を欠場してるお前にその金額は無理だと笑いながら言われましたが、ここまでは想定通りだったので、インセンティブの交渉などを工夫して行いました。

結果的に2023年の約1.7倍の固定給で手を打ちました。

インセンティブ

2023年は固定給のみでしたが、今シーズンからインセンティブを組み込んでもらうことに成功しました。

具体的には出場給と得点、アシスト給です。

簡単に言うと2023年は怪我が多かったので、怪我せずに毎回試合に出場したら、固定給以外にもいくらか小遣いをやるとのことです。

なので良いコンディションでしっかり試合に出場し続けることが、例年以上に大事になっていきます。

ジム ランチ 公共交通機関

この3つに関しては去年と同じくチームが全て負担してくれています。

具体的に金額に直してみると

ジムが早朝5時〜深夜24時まで使い放題で、毎月約40€ (約6500円)

ランチは平日のみで毎月20日行くと仮定すると、13€×20日の260€ (約42000円)

公共交通機関の定期券はバス、電車、路面電車、地下鉄をある一定区間乗り放題で毎月68€ (11000円)

振り込まれる金額以外のこれらを計算すると、毎月368€ (約60000円) の負担もしていただいています。

これとは別にスパイク2足の支給、もちろんウエアもあります。

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公共交通機関チケット
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ランチ
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ウエア
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ジム

家の家賃は自己負担

今年からチームの家を離れ、フィンランド人と一緒に暮らしています。なので家賃の250€ (約41000)が自己負担になります。様々な理由を考慮し、自分で選んだ出費なので、契約内容次第で通常であれば家賃の支払いは必要ありません。

以上が今シーズンの契約内容になっています。

具体的な部分は少し控えさせてもらいましたが、少しは参考になるものになったと思います。

去年よりは条件のアップに成功しましたが、なんせフィンランドの物価はとても高いです。家賃も自己負担。日本食、調味料なんかは更に高いです。航空券も今はめちゃくちゃ高いです。

なので生活していけるくらいの給料という
海外サッカー選手あるあるの給料の表現になってしまいます。

昨シーズンは日本でのオフにアルバイトをしていましたが、今シーズンはあわよくばそれがなくなると良いなと思っています。

もしもっと気になる方がいれば個人的に質問などいただければ、さらに答えていけると思います👍

もっとこう言うのが知りたい。フィンランドの〜について知りたいと言う意見もどしどし募集しています!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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