【内山竣太選手 寄稿】海外生活で得られる経験とは結局なんなのか

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海外に行くと色んな経験を通じて視野が広がるから
行ける機会があるなら聞くべきだ

というようなことを誰しも一度聞いたことがあると思います。

僕もそちら側の意見の持ち主です。

旅行でも仕事でもなんでもいい 

それでももちろん中には
・わざわざ便利な日本から出る必要がない
・時間やお金の無駄
・海外は危ない
・言葉の壁が不便
・海外かぶれだろ

などの意見があるのも現実です。

しかしそれらを差し引いても、とにかく機会があれば海外に出向き、色々なものを見て聞いて感じることを強くお勧めします。

では、なぜそう思うのか。

初めて渡欧した約3年前に海外のことなど全くの無知だったサッカーバカが、この3年もの間に得たものについて皆さんにシェアしたいと思います。  

 

①日本の常識が世界の常識では無い

当たり前だとわかっていても海外で生活を続けていると、疑問を持つことはもちろん、時にショックを受けることも多々あります。逆にこれは日本も導入するべきだよな、受け入れるべきだよなということも多いです。

例えば
・バスや電車内での電話、飲酒や犬の乗車も当たり前
・基本的に歩行者は信号を守らない
・列はあって無いようなもの
・時間通りにことが進むことが実はレア
・関係性が限りなくフラットに近い
・基本的にどこへ行っても外国人が多い
・母国語+英語は当たり前
・日本人は皆寿司を手作りしたことがあると思われている などなど

今までの自分の常識がアップデートされ、彼らの文化や生い立ちを尊重することで相互理解に繋がります。

また外国人として暮らす上では、彼らの常識を理解するだけではなく、それら受け入れて自分にも取り入れて実践することで、彼らに僕が彼らの文化へ飛び込もうとしてる姿勢を見せる必要があります。

そうすることで上部だけの関係ではなく、真の意味での友人や人間関係構築の手助けにもなります。

 

②思った以上に日本は恵まれている

改めて外から日本を見ると想像以上に恵まれていることに気づきます。

食事はもちろん、当たり前のように他者に気を遣えること、落とした財布が返ってくるなど挙げればキリがありません。

また、現在円安が叫ばれていますが、いまだに外国人から見た日本は好景気で物価高、皆良い印象を持ってくれている印象です。

世界一幸福度の高い国と言われてるフィンランドですが、失業者率も高いのが現状です。

逆に日本は世界的に見ても圧倒的に失業者率自体は少ないです。

労働環境などに改善の余地が大きくあると思いますが、それでも世界的に見ても仕事があり、生活が出来ることすらありがたいことに気づきました。

 

③これまでとは明らかに違った人脈ができる

日本でサッカーを続けていた頃は、基本的にサッカー界隈の方達としか関わりがありませんでした。

バイトに明け暮れていたことと、特に行動を起こして新たな人たちに会おうとしたこともありませんでした。

それが海外だと、その土地ごとに色々な業種の人が所属している日本人コミュニティーがあります。また、海外にいると言うことで日本ほどの厳しい上下関係も感じません。

なので、情報交換はもちろん、自然に日本人同士で助け合いの流れが生まれます。

僕の中で基本的に海外で長く暮らしてる日本人の方たちは、なんらかの業界のスペシャリストの方達と位置付けさせてもらっています。

そんな彼らからは、何気ない会話からでも自分の人生のヒントになるようなことをたくさん頂いています。

 

④色々な人間がいる

当たり前ですが、日本人よりも外国人が圧倒的に多い身の回りの環境です。

そのため、国籍やバックグラウンド、髪の色、肌の色、言語や価値観も圧倒的に異なります。

僕が当たり前のように黒髪や校則に縛られ、日本人に囲まれていた学生時代、フィンランドの学校の子ども達は、当たり前のように様々な人種、国籍、髪や肌の色の同級生に囲まれています。

そりゃ大人になってからの外国人に対するイメージや受け止めが異なっていますのは仕方がないよなと実感します。

あとは、フィンランドは学費が大学まで基本的には無料の国として有名です。

そのため20代中盤や30代、いわゆる日本で言う “働いていなければおかしい年齢” の人でもバイトをしながら学校へ通い続けてる人がたくさんいます。

または一度働き始めたが、退職しまた別の学校へ通い始める人も普通にいます。

そして、過去数年間の自分が置かれていた状況はフィンランドにいる外国人の日本人。

もちろん、日本に良い印象を抱いてくれてる人は圧倒的に多いですが、中には差別的な態度や言動を表してくる人たちもいます。

とにかく色々な人がいます。

同調圧力など気にせず好きなことを好きだけで周りを気にせずやり続けてる人が圧倒的に多いです。

 

まとめ

このような例はほんの一部ですが、これらを見たり聞いたりしていると、必然的に色んな性格の人がいるのは当たり前で、その人の行動に対し、ひとつの一個人の視点から一概に語ることはできなくなります。

文章で表現するととても薄っぺらく聞こえてしまいますし、日本で今後一生暮らしていく上で海外に行く必要があるかと言われれば、その答えは No です。

しかし海外に出た身として
・世界は広い
・日本は思ってる以上に素晴らしい
・人生思ってる以上にどうにかなっている人が多い
・人生何歳からでもやり直しが聞く
・人様に迷惑をかけなければ人生どうにかなる
・頼れる時は人を頼る。その分人に親切にする

これらのことを身を持って知ることができます。

日本は便利で安全で世界屈指の食文化があるため、国内で全てを完結することができます。

しかし、もし時間に余裕があり海外へまだ行ったことがない場合、人生で一度は外の世界を見てみることを強くお勧めします。

僕も沢山の人達に背中を押され海外挑戦してから早いもので3年経ちますが、心の底からその決断は良かったなと思います。

今後も可能な限り海外で経験と成長の機会を求めて生活を続けていきたいと考えています。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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