【内山竣太選手 寄稿】経歴と実績が関係無いは真っ赤なウソ

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経歴や実績に関わらず評価されることが海外サッカーの魅力だ、と聞いたことのある人も多いと思います。

実際に私もそのうちの一人でした。

しかしその考えは真っ赤なウソです。

厳密には、最初のプロ契約をつかむ段階やその先数ステップまでは経歴や実績をさほど見られないが、ある一定レベルまで行くと見られ始める。というような説明が正しいです。

実際は、経歴や実績はもちろん、年齢や国籍、身長、ビザ取得の難易度、ポジションといった多くの要素によってふるいにかけられます。

また、どの代理人に面倒を見てもらっている選手なのか、誰による推薦なのか、も移籍に関して大きく影響してきます。

確かに、日本よりも比較的実力主義であり、結果を出した時の評価が目に見えることは多いです。日本で無名だった選手がサッカー強豪国の2部、中堅国の1部で活躍するケースがあるのも事実です。

彼らの成功は、紛れもなく彼らの努力と継続的な結果によるもので、そのようなチャンスが転がっているのは海外サッカーの魅力でしょう。

 

しかし、活躍に応じた移籍先が見つからないケースがそれ以上に存在しているのが現実です。

今回の私のチーム探しに際し、実際に告げられたことをいくつかシェアします。

・このチーム、監督はアジア人ではなく~人を好む
・1部リーグを経験してないからとれない
・27歳であればもっと経歴のある選手が欲しい
・DFは誰でもやれるから攻撃で違いを作れる選手が欲しい
・右利き右サイドバックは現地人、安い選手で補いたい
・外国人選手ならCF,CMF,CBが欲しい

などなど、今から変更の利かない年齢や国籍、又は変更が難しいポジションなどの問題が多々挙げられました。

結局、他を圧倒的に凌駕するような結果があれば解決する問題だ

と言われればそれまでなのですが、予想以上に這い上がるのが難しいと実感しています。

もし今後海外に挑戦したいと考えている選手たちに何かアドバイスを送るのであれば

・若ければ若いほどアドバンテージになる
・目に見える結果を挙げられるポジションでプレーすること
・ビザ取得の難易度を考慮して国選びをする
・常に最悪のケースを想定する

無限にお伝えしたいことはありますが、大きく分けるとこんな感じです。

 

しかし、それでも最初に無名選手が渡航する際の大前提の心構えとして、結果を出せばサッカーのみでの生活が保障されることは間違いないです。

また、海外生活がサッカー以外の面で与える影響も計り知れないくらい貴重なものになっています。

それらを踏まえても、もしチャンスがあるのであれば海外へトライしてみてほしいというスタンスは変わりません。

しかし、実際に無名選手が海外で数多くのステップアップをしたいのであれば、様々な障壁や問題が立ちはだかります。ということを今回は皆さんにシェアしたかった次第です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後も海外サッカー、海外暮らしのリアルを引き続き皆さんにシェアしていきます。

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