【内山竣太選手 寄稿】夢や目標を持つことは必ずしも必要なことなのか

夢や目標を持つことは必ずしも必要なことなのか
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日本を飛び出しフィンランドに来た1番の理由は「プロサッカー選手になること」でした。

プロサッカー選手になることからの逆算|内山竣太/Shunta Uchiyama
初めまして。noteを始めた23歳内山竣太です。 自分の日々の行動、感じたことを好き勝手に...

4年前に書いた初めてのnoteでもそこを目標にタイトルにもしています。

フィンランド1年目こそ、無給で家も食事も何も与えられず日本にいた頃よりも圧倒的に過酷な暮らしを強いられていました。

2年目に初めてサッカーでのお金を手にし、家やご飯、ジムや交通費なども全ていただきました。

3年目には更にそれ以上の給料をいただけるようになり、かなり余裕を持って公私共に楽しめるようになっていました。

ギリギリの生活を強いられていたら、プロサッカー選手とは胸を張って言えない私の性格ですが、3年目に関しては私自身も納得条件での契約内容でした。
(もちろんJ1やJ2の選手などとは比較にはなりませんが、県2部リーグ経験者から比較すると天国のようでした)

この時点で当初フィンランド渡航前に目標にしていたプロサッカー選手になると言うのは概ね達成したと言えます。

そして、昨シーズン終了時から新たなチーム探してしていましたが結局どれもうまくいかずに、フィンランド4年目の今シーズン、結局昨シーズンと同じチームに残留し、3年間同じチームに所属することになります。

昨シーズン頂いていた給料の半額で

ともなると正直マンネリ化してくるのが人間、私の弱さで新たな目標を見つけかねています。

フィンランドでの無名日本人の1部への個人昇格はほぼ不可能 (私よりも活躍してた日本人ですら昇格できず) だと言うことを今回経験したので

チームと共に1部昇格

と言うシンプルかつわかりやすい目標設定してしまえばいいのかもしれません。

しかし、正直なところ、長いプレシーズン真っ只中でこの目標に関してもイマイチ感情が揺さぶられません。

その原因ははっきりとはわかりません。

だからといって他に現実的な夢や目標が現在ある訳ではありません。
とにかく怪我しないことだけを考えて、日々黙々と大きな感情の変化がなくサッカーをしているといった感じです。

恐らく、ここ数週間がサッカー人生の中で最も言語化できるモチベーションが無い瞬間の一つになっています。

しかし、長い人生の中で今年一年がある意味良い転換期に気がしているのです。

フィンランドでの生活も完全に慣れ、まもなくEU圏内に長期滞在が合法的になるビザも取得します。

ともなると今まで外国人として感じていたいくつかの不利益や不快感が撤廃され、自分の生活拠点や職探しに今までと違った優先順位で向き合いことができます。

4月中旬のシーズン開幕を迎えると何かしら心境の変化が訪れることは確かです。

燃え盛るようなモチベーションがない中でのサッカーがどのようなものになるのか、パフォーマンスは上がるのか下がるのか。

この状況をそこまで悲観してなく、良い意味で自分を客観視できているので、今後どのような目標が自分の中に沸いてくるのか自分でも楽しみです。

アスリートとして目標は持ち続けるべきだという共通認識のようなものがありますが、それがどれほどパフォーマンスに影響するのか、よい意味で自分で自分を試してみます。

このような状況で最もありがちなのが油断した中での怪我なので、今以上に悪化させないことだけを考えて引き続き長いプレシーズンを乗り切ります。

また、新たな目標などが沸々と自分の中で湧いてきたら文章にしようと思います。

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