2025年6月18日にフィンランドにて去年から痛みに悩まされていた右膝半月板の手術をしました。
手術自体は学生時代に一度日本でも経験したことがありましたが、まさかフィンランドでも経験するとは人生本当に何が起こるかわからないものです。
海外で手術する経験はなかなかできるものではないので、思い出として今回 note に記録しておきたいと思います。
実は2023年にも一度フィンランドで手術ではないですが、なんらかのバクテリア?ウイルス?感染により数日間の入院経験があります。

この時も特に問題がなくすべてがスムーズに済んだため、今回も不安が全くなかったと言ったらウソになりますが、ケガが改善されるのはもちろん、新たな経験ができるぞという多少のワクワク感があったのは事実です。
今回手術に至った経緯を簡単に説明すると、
・以前から抱えているビザ問題により出場できる可能性がまだ先になりそう
・この状況で痛みを抱えながらサッカーをする時間が無駄
・フィンランドで長年お世話になってる医師に今のうちに手術することを強く勧められた
・チーム加入のスポーツ保険により手術やこのケガに関する治療が無料
・前もってサッカーへの復帰時期ついては1カ月程度短い離脱で済みそうだと伝えられていた(わずかながら半年かかるケースの可能性もあった)
などなど、個人的に手術を選択しない理由はないなと思い手術の選択をしました。
チームには当初長期離脱の可能性も僅かながらにあったためシーズン終わりまで手術は待ってほしいと強く止められました。
それでも、今の私の現状を踏まえ無駄な時間を過ごしたくないこと、経験豊富な医師曰く1カ月程度の離脱で済む軽い手術で済む可能性が高いことなどをどうにか理解してもらい手術を行うことができました。
実際に Terveystalo というプライベート病院で手術をすることになってからは特に難しいことはなく、病院側で予約などの段取りをしてくれ、日程と注意事項の確認のみ電話で行われました。
当日は朝7時半に病院に到着、すぐに手術患者専用のエリアに通され、着替えや問診、ケガの確認、麻酔の説明などを受けました。
麻酔に関しては、全身麻酔か部分麻酔かの選択肢を与えてくれ、それなら部分麻酔にてモニターや何かで手術の様子を見てやろうとのことで部分麻酔を選びました。
手術室まで看護師と歩いて向かい、到着し次第すぐに本人確認と麻酔の投与が行われました。私も含めた皆で笑顔で会話をしていたので術前の雰囲気はこんなに柔らかいんだなと思ったのを覚えています。
手術直前に台の上に寝転がっていた私の頭上のモニターに不具合があることが発覚、結局それが最後まで本調子に戻ることがなく途切れ途切れでしか膝の内側の様子を見ることができませんでした。
とはいえ、部分麻酔ですら意識が軽く朦朧していたのでモニターが本調子であったとしても、見たものすべてを記憶できていた能力があったかどうかは定かではありません。
そんなこんなで手術があっという間に終わり、回復部屋という名のベッドがいくつも並んでいるエリアにて、麻酔が落ち着くまで休憩したり、医師や看護師とのコミュニケーション、昼食を摂ったりしてしばらく時間を過ごしました。
この段階で医師から手術でどのようなことをし、全治が実際に1カ月程度で済むこと、今後のリハビリの段取りなどを共有、お互いに「まぁ予想通りだったな」みたいな雰囲気があり、これでまだ今シーズンもサッカーできるから頑張れよみたいな感じで終わりました。
実際に手術に要した時間は30分にも満たないものでしたが、念のため当日の14時くらいまではベッド上で待機をし、安全確認などを終え次第、同伴者である妻とタクシーにて帰宅しました。
意識的にもある程度はっきりしており、痛みもなかったため電車とバスで帰宅したほうが安いからと妻に提案したところ、真剣に怒られてしまったのも良い思い出です。



現在は術後約一週間が経過し、松葉杖なしで歩いており傷口の腫れや痛みもないため経過は順調といえるでしょう。
7月2日に抜糸を控えており、それまではランニングなどといった本格的な運動はもちろん、感染リスクのため極力汗をかかないでくれとのことでもどかしい日々を過ごしています。
その後は特に問題が泣ければ、徐々に強度を高めたトレーニングを行い、早ければ7月19日の試合に間に合うといったスケジュールを立ててます。(結局のところビザ問題がかなり怪しいが…)
とりあえず、生涯スポーツとしてサッカーを長く楽しんでいくために無理をせず、それでもなるべく早く競技復帰できるよう心がけてリハビリに取り組みます。
フィンランドにて、感染症治療のための入院、半月板治療のための手術をするなんて、誰も予想できなかった人生です。
今回の手術に関してもすでに良い思い出のように感じており、人生としての経験値が上がったと今回の note を題していますが、自ら予防できるケガや病気、健康管理についてもしっかり取り組まなければいけないと改めて思い知らされました。
日本にいる皆さんも、これから本格的な夏を迎えるにあたって信じられないような暑さに見舞われることもあると思うので、体調管理にはくれぐれも気を付けてお過ごしください。
海外にいる皆さんも予期せぬアクシデントがつきものですが、事前に対策を練れることも大いに存在するため、用心してお過ごしください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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