【内山竣太選手 寄稿】フィンランドで過ごした独立記念日🇫🇮

【内山竣太選手 寄稿】フィンランド過ごした独立記念日🇫🇮
本人提供

12月6日はフィンランドにとってとても大切な独立記念日

フィンランド語で Itsenäisyyspäivä / イツェナイスイスパイヴァ と言います。

1917年の独立を果たすまで、フィンランドは大国ロシアの支配下にありました。それ以降もロシアとの戦いや内戦、1939年~1944年のソ連との冬戦争・継続戦争など、幾度も国の存亡に関わる歴史を乗り越え現在に至ります。

小国ながら幾度となく大国との戦いに立ち向かい、文字通り己の力で自らの国土を守り抜いたフィンランドは、この独立記念日の日をとても誇りに思い大切にしています。

そのため、この日は全国各地で国旗を掲揚している様子や、フィンランド国旗の色である白と青の花束を持ち出かける人の姿が多く見られました。
(妻の学校でも生徒たちによる国旗掲揚があったそう)

そんな大切な日を今年は妻の両親とともにお祝いさせていただきました。

基本的には国全体が静かにお祝いをするこの日。
派手なイベントこそない一日でしたが、フィンランド人たちが大事にしているものや文化にわずかながら触れられた気がします。

ここからは、その様子を写真とともに振り返りたいと思います。

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街の至る所で見られたフィンランドカラーである白と青の花束。
もちろん妻の両親宅にも飾ってありました。
初めて見た色合いの花束でしたがとても美しいです。
日本で日の丸カラーの花束など目にしたことがなかったので、この時点でフィンランドがいかにこの日を大切に思っているかが分かります。
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クリスマスシーズンになると店頭に並ぶGlögiですが、
妻の家族は毎年この日にも飲むそうです。
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iittala のGlögiを飲むときにしか使用しないというグラスを準備してくれました。
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妻の父が少量のウイスキーも慣れた手つきで混ぜてくれました。
お酒をあまり飲みなれていないので、2杯目はアルコール無しでいただきました。
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写真にあるレーズンやアーモンドをGlögiに入れて飲むのがフィンランド流らしく、
それに従いながらItsenäisyyspäivä と言いながら乾杯です。
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乾杯以降は何気ない会話を挟みながらも、
フィンランドの歴史や独立記念日の過ごし方を教えてもらいました。
テレビ画面に映っているのは、フィンランド国民の大多数がこの日にという見るテレビ番組。
(日本でいう紅白歌合戦のような位置づけ)
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大統領が数多くの著名人や功労者、先の大戦にてフィンランドのために戦いぬいた方々と握手や会話などを通じ、独立記念日を祝う様子が中継されていました。
歌やダンスパーティー、インタビューなどの様子も中継されてました。
フィンランド語だったので理解はできませんでしたが、妻や両親に助けられながら
国民的テレビ番組の雰囲気を味わうことができました。
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フィンランドっぽい可愛らしいパンやチョコレート、
フルーツやお菓子も卓上に。
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写真に撮り忘れてしまいましたが、妻の母お手製のパイとソーセージを
テレビ番組とGlogiでの乾杯前にいただきました。
写真にあるようなオシャレなテーブルクロスやお皿、グラスなどにより
日本とは違う雰囲気を毎回味合わせてもらっています。

 

フィンランドでの独立記念日の様子は以上になります。

フィンランドでは独立記念日のみならず、日常生活の何気ない場面から国を大切に思う気持ちが伝わってきます。

それはまだ比較的新しい国ということや、厳しい自然環境により生きるのが精一杯という不利な立地ながらも、己の道にて世界的地位を築き上げた歴史がそうさせてるのかもしれません。

しかし、その中でも特に、大国ロシアとの戦いで圧倒的戦力差の中、多くの犠牲を払いながらも自国を守り抜いた経験というのが、この独立記念日を始めとする、彼らのアイデンティティーの根底にあるのは間違いありません。

妻や妻の両親とともに過ごしたこの独立記念日という日は、その姿や思いというものにわずかながら触れることができた日になりました。

そして同時に、私も日本人というアイデンティティーを大事にしたいと再確認した日になりました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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