「早くもっと上のリーグへ」北欧から見据えるステップアップ【渡辺 潤之介選手インタビュー|後編】

渡辺 潤之介選手
渡辺選手Instagram 🄫Mikko Kalavainen

渡辺 潤之介選手

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「チームが勝つために」フィンランドでの初シーズン

EPSではシーズンのほぼ全試合に出場し、リーグ戦初得点もマーク。勝ち点差は拮抗していたものの、チームは13位中10位でフィニッシュした。

改めて昨シーズンを振り返るとー。

「プロチームじゃないっていうのもあって、EPSは3部に残留するのを目標にしてるようなチームで。そういう位置付けだったんですけど、個人的には全然『優勝する』っていう気持ちでした。

ただ、プレシーズンで一度も練習試合に勝ったことがなくて。『すごい不安だな』っていう気持ちで、リーグが開幕したんですけど。

何なんですかね。開幕戦、プレシーズン中とチームメイトの熱量とかも違って。もちろん観客も多くはないですけど、ホーム戦だったので雰囲気も作ってくれて、1対0で勝って。

その勢いのまま2・3節と勝って、自分の中ですごく驚いていて」

開幕前とは打って変わって、チームはスタートダッシュに成功。しかし、勢いが長く続くことはなく、順位も徐々に下落した。

「そこからは、後期開幕まで勝利がないっていう状態で。

やっぱり外国人選手として、チームが勝つためにプレーしたいと思ってたんですけど、中々結果に繋がらなくて。すごく悩んでた時期で。

監督と話す回数もすごく多くて、チームが勝つために色々考えてたんですけど、中々結果が出ず。

後期の最後の方になって、引き分けたり、1点差のゲームを勝ち切ったりっていう試合が数試合あって。そこで降格圏から少し抜けて、リーグを終えられました」

「全然勝てなかったんですけど、勝つために考えたり、自分の中でプレーを少し変えてみたり。”考える”時間が多くなって。そこはすごく良かったんじゃないかなって、逆に思える1年でした」

結果だけを見れば、決して容易い期間ではなかった昨シーズン。一方で、渡辺選手にとってはポジティブな面も十分に存在したようだ。

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