V神戸下部から"異国の地"ラトビアへ「上を目指せるからココに来た」【五味 郁登選手インタビュー|後編】

五味 郁登選手
五味選手Instagram
V神戸下部から"異国の地"ラトビアへ「上を目指せるからココに来た」【五味 郁登選手インタビュー|前編】
五味 郁登選手、21歳。兵庫県神戸市で生まれ育ち、幼少期からは地元のヴィッセル神戸アカデミ...

五味選手Instagram

教訓活かしたトゥクムス移籍、アシスト面では「結果を残せた」

「1年目のこともあり、翌シーズンは代理人の方とウイングのあるチームを探しました」

2シーズン目を迎えるにあたり、五味選手は同じくヴィルスリーガ(ラトビア1部)に所属するFKトゥクムスに移籍加入。基本的には右ウイングとサイドハーフを担当し、プレー中にシステムを変化させる際にはウイングバックへ入ることも。ワイドな位置でプレーする機会が多くなった。

「自分の適性ポジションでプレーできたことは本当に大きかった。1年目で"戦えた"経験も糧になりました」

終わってみれば、リーグ戦30試合に出場し、2ゴール5アシストを記録。ゴールこそやや遠く感じたものの、アシストの面では「結果を残せた」自信を手にした。

「ラトビアのサッカーに慣れたこと、1年目で自分の課題が分かったことが大きかったです。そして、その課題に向き合い続けることも大事ですけど、試合に入ったら"見せ方"も重要。できないことを隠して自分を良く見せたり、相手にとって脅威になる部分を出したり。そうしたことを意識できたのも結果に繋がったと思います」

五味選手Instagram

「売られる身としては魅力でしかない」3年目に決断したリトアニア移籍

上述の活躍もあり、シーズン終了後には複数のクラブからオファーが届いた。その内の1つがリトアニアのDFKダイナヴァからのものだ。しかし、同チームは1部リーグに昇格したばかり。まだまだ発展途上のチームでもあり、レベルや環境面、金銭面では、他クラブの方が好条件を提示していた。

「そこで、クラブからとある選手の実例を話されました。1年前くらいにダイナヴァからポーランド1部のチームにローンで移籍して、そこで活躍した後に、当時フランス1部のチームへステップアップしたそうで...」

そのポーランドのクラブがダイナヴァとの「パイプ」を重宝していたこともあり、ダイナヴァは五味選手に対して、他クラブに「売る候補」としてのオファーを提示した。

「それ以外の条件では他のオファーの方が良かったですけど、"売られる身"の選手としては魅力的な話でしかなくて。リトアニアに行こうと決意しました」

タイトルとURLをコピーしました