「運」も味方にジャイキリ達成、シーズン終盤は「結果を求めたい」
加入早々にポジションを勝ち獲り、イェルガバでは見事に出場機会を確保。第28節の首位リガFCとの大一番にもスタメン出場を果たし、5対3でイェルガバが大金星を飾った。一方で、常勝軍団に今季2つ目の黒星をつける「下剋上」を成し遂げたものの、「通用した」感覚はなかった。
「リガは正直めちゃめちゃ強くて、国内では頭1つ2つ抜けている。僕らが勝つということは、天皇杯で大学生のチームがJ1に勝つくらいなんですよ。本当にタレントが多くて、オーストリア、スイス、ベルギーなどから良い選手をガンガン連れて来る。”やれた”という感覚よりも”運”の要素を強く感じました」
実際にスタッツを確認しても、計20本のシュートを放ったリガに対して、イェルガバはわずか8本に留まっている。
「カウンターがハマったり、セットプレーだったり、流れの中でポンと決まったり。試合を見返しても”勝てた理由”は正直分からないですし、能力としては『まだまだだな』と痛感した試合でした。ただ結果が出たことは良かったので、そこはプラスに捉えて、今後は”質”を求めていきたいです」
今季イェルガバに残されたリーグ戦は、あと8試合。3位以上にはヨーロッパカンファレンスの予選への出場権が与えられるが、カップ戦の結果によっては4位にも付与され、イェルガバは十分にそれらを狙える位置にいる。シーズン終盤は個人とチームの両方で「結果」を求めていきたいと五味選手は話す。
「現実的な目標で言うと”リーグ残留”ではあるんですけど、大きな目標としては”カンファレンス”。僕らは今6位で、5位までとは少し離れてしまっていますが、直接対決もあるので上位にうまく食い込んでいきたいです。個人としては半年間あまり試合に出られなかったので、残りのシーズンは出続けること。ここからは個人の成績も追っていきたいと思います」