悲観的にならずポジティブに、「まずは欧州で成績を残したい」
高校卒業後に海を渡り、今季で3年目となるプロ生活。決して平坦でないキャリアを歩んできた五味選手だが、今後については何を見据えているのか。
「まずは、何と言っても成績を残したいです。今ココにいる理由には、ステップアップのしやすさがありますし、”上を目指せる環境”だから。ラトビアから5大リーグや中堅リーグに移籍した前例もあるので、そこを狙っていければと思います」
キャリアに加え、自らのプレー面についての客観視も欠かさない。「海外に渡っても自分の”武器”は変わっていないので、ドリブルやスピードで勝負しながら、そこに”巧さ”が加わればなと。190cm台の選手に真っ向から競り合っても勝ち目はないですし、”頭”を使って戦ったりだとか、”賢く”走ったりだとか。今後はそうした部分も磨いていきたいです」
一方で、「勝負の世界」ならではの現実的な目線も備えている。「いつまでしがみつくのか、結果が出なかったときにどうするのかを常に考える必要があると思っています。プロ選手としては”お金”も大事ですし、いずれは”引退”もありますし。ただ、あまり悲観的にはならずに、そこに対してもポジティブに捉えながらプレーしていきたいと考えています」
神戸で意を決した「海外挑戦」。図らずも「勝負の年」にやってきた未曾有の事態。順境を阻んだ幾度の負傷離脱。数々のイレギュラーに見舞われつつも、常に自らキャリアを切り開いてきた。港町から世界に羽ばたいた若きアタッカーの活躍に今後も注目したい。
(2023年9月5日取材)
五味 郁登選手
五味 郁登選手の新着記事