日本から約8100km、リトアニアで掴んだ”夢と頂”【川内 陽一選手インタビュー|前編】

川内 陽一選手
川内選手Instagram

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異国で掴んだプロ契約「正直めちゃくちゃ嬉しかった」

VONDSでの1シーズンを終え、2022年の1月には国際線へ搭乗。向かった先は、日本から約8,100km離れた地、リトアニアだった。

「出国前の選択肢は、フィンランドかリトアニア、ラトビアのどれかで、エージェントの方の判断でリトアニアに行くことになったんですけど。

以前に本田 圭佑選手がいたので、国名は聞いたことありましたけど、気候の面だったり、文化の面だったり、全然分からない状態で行ったので。すごい不思議な感じでした」

到着後は、リトアニアの中心都市カウナスへ。約3週間に渡り、国内1部リーグに所属するFCへゲルマンのトライアウトを受けたものの、契約に漕ぎ着けることはできなかった。

他国へ移る選択肢、日本に帰国する選択肢もあった中、リトアニアでの挑戦を続行した川内選手。その後は、カウナスから北東に移動し、同じく当時1部所属のFKヨナヴァへ足を運んだ。

「FKヨナヴァがトライアウトを受け入れてくれることになって、ヨナヴァに移動して、1週間トライアルを受けて、週末に試合っていう形で。その試合の時にたまたま調子が良くて。

相手が前年のリトアニアのチャンピオンだったんですけど、そのチーム相手に自分の中でも『やれた』感触もあったし、実際にアシストという結果も残せて、契約することができました」

1カ月に渡るトライアウトの末、ようやく辿り着いたプロ契約。先行きの分からない不透明な日々の先には、夢に見た景色が待っていた。

「代理人の方から契約できるって聞いた時、正直めちゃくちゃ嬉しかったですね。

やっぱりトライアル期間って、いつ終わるか分からないし、いつダメって言われるか、契約できるかも分からない。だから精神的にめちゃくちゃキツかったんですけど、契約できるって聞いた時は『嬉しいな』と思ったし『親に早く伝えないな』っていうのが1番の気持ちでした。

親にはすぐ電話しました。その時はお母さんに電話したんですけど、電話越しに泣いてるというか。めちゃくちゃ喜んでくれてるのを感じました」

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