フィジカル、言語、差別…新たな日々は”違い”の連続
念願の目標を達成し、異国の地で歩み出したプロキャリア。待ちわびた日々を送る中、日本との違いにも数多く直面した。
「リーグには外国人枠があって、リトアニアの選手が3人ピッチに出ていれば、あとはどの国籍の選手でもいいんですけど。
やっぱりヨーロッパの選手、南米の選手ってすごくデカい。見た目のままデカかったり、速かったりっていうので、最初はちょっとビックリしたり、食らう部分もありました。けど、技術的な面では自信を持ってたし、やっていく中で慣れてきました。
でも、やっぱり当たると吹っ飛ばされることもあるので、判断を早くして相手に触られないようにとか、1対1の場面で自分の得意な所に持って行ってとか…」
ピッチを離れても「違い」の連続。日常生活で強いられる苦労も多かった。
「ピッチ外の違いの方が、自分的にはすごい感じましたね。食も全く違いますし、街で差別を受けて入店拒否されたこともありましたし。
あとは気候ですね、めちゃくちゃ寒いです。それこそ雪の中でサッカーしたりとか。気候、寒さは自分にとって大変でしたね」
土地が変われば、話す言葉も千差万別。言語面には特に骨を折った。
「公用語にリトアニア語があるんですけど、ほとんどの人には英語が通じるので。あとはロシア語ですね。自分たち外国人は、英語ができれば生活に支障は無いです。
ただ、それこそ来たばかりの時なんて、英語も全然話せなかったですし。コミュニケーションの部分は1番苦労しました。
チーム内のコミュニケーションも英語ですね。あとは指示とか、監督とかによるんですけど。
ヨナヴァの時は監督がロシア語しか喋れなくて、チームメイトがトランスレーション(通訳)してくれてって感じでした」
(2023年10月16日取材)
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