目指すはヨーロッパ最高峰の舞台、そして「生きる原動力」に【菊池 禎晃選手インタビュー|前編】

菊池 禎晃選手
菊池選手X(旧Twitter)

菊池 禎晃選手

2019年にレイションイスSCへ移籍加入  菊池選手Instagram

試合直後に社長室へ、ポルトガルで掴んだ初のプロ契約

「僕がドイツにいた頃、シント・トロイデン(ベルギー1部所属)に、僕の1個下の小池 裕太(現 横浜F・マリノス所属)が在籍していて。よく連絡を取ったりしていたんですけど。

たまたま裕太がエージェントの方と一緒にいる時間帯があって、僕はどうしても『見てもらいたい』気持ちがあったので、ベルギーに会いに行きました」

移籍、契約、それらに繋がるコネクション...。エージェントの存在は、サッカー選手のキャリアを大きく左右し得る要素だ。隣国ではあるものの、国境を越えて、自らベルギーへ足を運んだ。

「その方とお話をして、そしたら一度僕の試合を観に来てくれることになって。

実際に来て、観ていただいて、僕をサポートしていただけることになりました」

ドイツでのシーズンを終えた後は、上述のエージェントによる協力の下、ポルトガルへ移動した菊池選手。更なるステップアップに向けて、新たにクラブを探し求めた。

「最初はリスボンにある3部のチームへ行って、トライアウトを受けたんですけど、なんか『やれちゃう』っていうか。

ポルトガルって移籍が激しくて競争がすごいので、どんどん上に行くために重要な場所ではあるんですけど...」

先々の移籍に向けたメリットはあるものの、レベル感は今一つ。どことなく物足りなさを感じた。

「そんな中、もしかしたら2部のチームが見てくれるかも知れないことになって、ポルトガルの上の方にあるポルトへ移動して。初日にそのチームの公式戦を観て『ああ、面白いな』と感じました。

そこから2日間トライアウトを受けて、来年2部に上がってくるチームとの練習試合が最終日にあって、僕はそこで1ゴール・1アシストを記録できて。

自分の中で内容にもしっくりきていたら、試合が終わったすぐ後に『社長室に来て』と言われて、その場でサインすることになりました」

上述のトライアウトの末、2019年6月にレイションイスSC(ポルトガル2部所属)への移籍が決定。

自らの力で、念願のプロ契約を掴み取り、晴れてプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた。

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