「モンテネグロで活躍するには、やっぱり我慢も必要」
前述のOFKムラドストで過ごした1年目は、2部リーグ全10クラブ中3位でシーズンをフィニッシュ。昇格には届かなかったものの、年間ベストイレブンに選出されるパフォーマンスを発揮した。
上述の活躍もあり、翌シーズンからは現所属のFKイェゼロへ移籍。国内1部への「個人昇格」を果たした。
「現地で代理人をしてくれている方がいるんですけど、その方がチームと交渉して売り込んでくれて。
もう2~3チーム自分に興味を持ってくれてる話は聞いてたんですけど、『イェゼロが一番自分を欲しがってくれてる』っていう話を頂いて、移籍を決めました」
1部での初シーズンとなった昨季は、全36節のうち19試合に出場。シーズン途中の体調不良などもあり、決して簡単ではないシーズンとなった。
「昨シーズンは本当にきつくて、あまり試合に出てないんですけど、自分の実力的には絶対やれるのに、試合に出れないっていう状況で。
開幕戦は途中から出て、2・3試合目はスタメンで出たんですけど、その後に胃のバクテリアの病気にかかってしまって。そこで1カ月ぐらい離脱して、コンディションを戻すのにも時間がかかって。
結局、前期は最初の3試合と最後の数試合しか出てなくて。冬に日本へ帰って、しっかり準備して、コンディションも良かったんですけど、後期開幕戦から5~6試合は途中出場じゃなくて、アップすらしないような、いわゆる干されているような状況だったので。
ヨーロッパでステップアップするために来たので、年齢的な焦りもありましたし、『なんで出れないんだ』っていう不満もありましたし。大学時代と同じですけど、その時期は本当に苦しかったです。
でも今振り返ってみると、メンタル的にも成長できたなって感じていて。
モンテネグロで活躍するには我慢もやっぱり必要で、対応していかないといけないなっていうのは、その期間ですごく学びました」
今季は第23節終了時点で、全リーグ戦に出場し、5得点をマーク。チームはリーグ戦前期を3位で終え、現在も昨季の成績を上回る5位に位置している。
「前期シーズンは、自分にとってもクラブにとっても本当に良くて。折り返し順位はクラブ史上最高だったと思うんですよ、3位って。
自分も5ゴール2アシスト取れましたし、カップ戦は今ベスト4まで残っていて、それもクラブ史上初みたいで、すごく良いんですけど」
一方で、現況についてはー。
「後期に入って、4試合やって1試合は勝ってるんですけど、残りの3試合は負けていて。
試合内容もあまり良くなくて、失点数も多いので、チーム状況は今あまり良くないです。
冬の期間の移籍で、前期からメンバーも少し変わったので、歯車がうまく噛み合っていないような状態です」