「モンゴルに対しても恩返しになるのかなと」優勝後に選んだインドネシアの道【鈴木 章弘選手インタビュー|後編】

鈴木 章弘選手
鈴木選手Instagram

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「モンゴルに対しても恩返しになるのかなと」

 ―昨年夏には、FCベカシ・シティ(国内2部所属)への移籍が決定。モンゴルから自身3カ国目となるインドネシアへと身を移しました。

「正直繰り返しになっちゃいますが、2022/23シーズン後のタイミングで『引退してもいいかな』と思ってたんですけど。

優勝して、自分が思ってなかった”インドネシア”っていう、日本人選手で憧れてる選手も多い選択肢が生まれて。

その中で、今シーズンから2部リーグでも外国人選手が入れるようになったので。今まで十何年間も入れてなかったんですけど、そこの制度が変わって、それだったら面白そうだと思って。

モンゴルからインドネシアに行くっていうルートができるんだったら、個人的にはモンゴルに対しても恩返しになるのかなと。

モンゴルに来る日本人選手も毎年20人近くいて、本当に色んな選手が夢を持って来たり、キャリアを作りに来たり、大卒の選手とかも多く来るので。

そういった部分で、僕が一発目に行けば、何かキッカケを作れるかなと思ったので、移籍を決めました」

―2022/23シーズンのリーグ優勝によって、FCウランバートルは翌シーズンのAFCカップ出場権を獲得しました。インドネシアへの移籍に際して、同大会への出場を意識することもあったのでは?

「国際大会に出たいなっていう想いはあったんですけど、ウランバートルにとっては初めての国際大会、初めてのチャレンジで、実際どっちに転がるか分からなかったので。

結果グループ2位にはつけたんですけど、実際インドネシアに行く前は分からない状況だったので。『全敗とかで、インドネシアに行くチャンスが無くなるんだったら…』と考えて。

僕が迷ってた時に、ウランバートルのマネージャーからそういう風に言ってもらえたので、背中を押してもらえたことで、移籍を決めるキッカケになりました」

―インドネシアは国内のサッカー熱で有名ですが、移籍を考える上で、そのような部分にも魅力を感じましたか?

「やっぱり熱量だったりとか、リーグ戦でもお客さんが何万人も入ったり、練習環境だったり。あとは給料面も含めて、正直僕が行けるようなレベルではない国だと思ってたので。

僕以外にもモンゴルにいる選手とかで、インドネシアに行きたいって思ってる選手はすごい多いと思うんですよ。

条件面も含めて、そういった部分で、インドネシアに対する魅力は結構大きいかなっていう印象ですね。

実際、僕の後輩とかも、移籍が決まってから頻繁に連絡してきたりとか、連絡あんまり取ってなかったような選手とかでも『インドネシア行ったんですか?』っていう風に聞いてきてくれたりとか。

やっぱりみんな目指している場所ではあるのかなと思います。

ただ1部と2部だと、ちょっと印象とは違う部分も多かったので、実際行ってみて、そういうのが知れて良かったかなと思ってます」

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