「倍率は100倍超え」狭き門を突破し、憧れのクラブへ
小学3年次には、マリノスPr(プライマリー)への加入を志し「500人受けて4人合格するかどうか」の入団試験に挑戦した。
「マリノスのPrは小学3年生になる年から入れて、小5になる年がラストの試験なんですよ。その間に受からないと入団できない形でした。
僕も小3に上がる時に受けて、2次で落ちちゃって。横浜市の子たち皆が入りたい、憧れるようなチームだったので、倍率は100倍を超えていましたね」
その後は、同じく横浜市の名門、横浜FCのサッカースクールへ通い始め、技術面などで多くを学び取った。
「でも心の中で『マリノスが好き』っていうのは勿論ありました。
その後、小4になる年の試験で、”スペシャルクラス”に一応受かって。スペシャルクラスは、Prより下なんだけどスクールより上で、活動は練習だけの選抜チームみたいなところでした」
目標にはわずかに届かなかったものの、憧れのクラブに身を置き始めた田中選手。地元の少年団と並行しながら上述のクラスに参加する中、「ラスト」を目前に転機を迎えた。
「小5になるタイミングで、試験の前に僕のチームがマリノスPrと試合をさせてもらった時に、僕の得点で勝って。
そのインパクトも強かったのか分からないですけど、最後の試験でPrに合格することができました」