「少し涙が…」ついに手にしたキャリア初タイトル
「もう新しいことだらけでしたね」
終盤に親指を骨折し、戦線を離脱したものの、プロ初シーズンとなった昨季は、ピッチ内外で充実した時間を過ごしたようだ。
「海外でやるっていうのもそうだし、チームメイトとシェアハウスとかもしたので。本当に初めての経験を沢山したなって。
シーズンの最初はセンターフォワードでプレーさせてもらったんですけど、途中から良い選手がチームに入って来たので、僕が左ウイングに移ったりして。
でも、左ウイングでも点を取れて、自分の強みを発揮できた感覚もありましたし。シュートエリアが広がって、自分の幅も広がって。自信にもなりました」
終わってみれば、32試合で39ゴール10アシストを記録。リーグ戦では5度のハットトリックを記録し、年間最優秀選手とベストイレブンに選出された。
また、リーグ戦では見事にトロフィーを獲得。サッカー人生で初となる「優勝」を経験した。
「最後は僕がハットトリックして、今いるセーラーズに勝って優勝を決めたんですけど、それは本当に…。
3対2の状況で、後半ATに自分が追加点を決めて、4対2で勝利を確信したような時は、喜びもあったし『今までサッカーやってきて良かったな』っていう思いで、少し涙が溢れてきました」
(2023年10月13日取材)
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