「一般の方々もサッカーに懸けている」ポルトガルのサッカー文化
同じヨーロッパ内と言えど、国民性や体格、応援のスタイルなどには、各国の間で大きなギャップが存在している。
「数で言ったらドイツの方が凄いですけど、サポーターの一人一人の熱量は、僕的にはポルトガルの方が熱いと感じましたね。
良いプレーをすれば味方に付いてもらえますけど、いざ酷い試合をすると、サポーターがピッチに入らないように、警備員の方がバーッと出て来たり。すごく荒れますし。
そういう光景を間近にして『一般の方々もサッカーに賭けてるんやな』とすごく感じました」
「プレー面では、ドイツはどちらかと言うと、身体の強さだったり、フィジカルコンタクトの”重さ”の部分なんですけど、ポルトガルは”スピード感”。
もちろん選手個々のスプリント能力だったり、そういうスピード感もありますけど、”攻守のスピード感”と言うか。インテンシティが高いのはポルトガルの方だなと感じました。
個の能力もやっぱりレベルが高いですし、僕の3つ下ぐらいにガーナの子がいたんですけど、僕とポジションが一緒で。その子はベンチ外とかだったんですけど、リール(フランス1部所属)の目に留まって、1~2億円で移籍して、ガーナ代表まで上り詰めて…。
だから、やっぱり何が起こるか分からないっていうのは感じましたね」
注目が集まれば、即座に大きくステップアップができる環境。そんな土壌が、ポルトガル国内には存在しているようだ。
(2023年11月13日取材)
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