二度目のクラブW杯にJリーグへの挑戦、失明危機乗り越え「全部目標を達成したい」【松本 光平選手インタビュー|前編】
右目はほとんど見えず失明状態、左目も水中で目を開けているような感覚。その状態で「プロの舞台...
復帰後は即座にスタメン定着「3年間の全てが今に繋がっている」
今夏にハミルトン・ワンダラーズへ復帰し、前述の急展開を通して、入国後3日目には公式戦復帰を遂げた松本選手。
リーグ戦は3月下旬から幕を開けており、わずかではあったものの、残された全ての試合に出場。1試合目の途中出場を除いて全試合にフル出場し、6戦で1G・3Aをマークした。
傍から見れば「奇跡の復帰」。だが、当人にとって何一つ驚きはなかった。
「本当にこの3年間、いつでも復帰できるように、しっかりと準備してきたので。フットサルを含めて、この3年間で色んな経験をさせてもらえて、その全てが今に繋がってるんで。
走行距離とかスピード、スプリント回数の部分で言ったら、目を怪我する前より今の方が全然上なんですよ。自分自身、今の方が『動けてるな』っていう実感もありますし。
本当に自分にとっては”意味のある3年間”だったと思ってますね」
チーム内ではセットプレーのキッカーも務め、8月12日のマヌカウ・ユナイテッド戦ではCKから復帰後初アシストを記録。チームの勝利に大きく貢献した。
「CKは内巻きのときだけ蹴っていて、FKは場所によって違う選手が蹴ったりするんですけど。中の選手がすごくデカいので合わせやすいです。
蹴りたい選手よりも中で競りたい選手の方が多いんですよ。みんな大きくて強い人ばかりで。なので蹴らされてるっていう感じですね」
松本選手はそう話すものの、視界に制限がある状態でのアシストは「至難の業」。プレーを一目しただけでは、手術直後は真っ直ぐ歩くこともままならなかった男と同一人物とは思えないだろう。