試合はほぼ全て首都開催、モンゴル独自のリーグ形式
―日本と同じアジア圏内ではあるものの、生活面などで苦労することもあったのでは?
「苦労した点は、正直そこまで無いかなっていう感覚なんですよ。
って言うのも、モンゴルの首都ウランバートルに住んでたんですけど、ウランバートルにモンゴルの人口8割ぐらいが住んでるらしくて。結構狭い街なんですけど。
その中で、もちろん日本から近いので、日本の方もいらっしゃったり、スーパーに日本の物が色々あったり。モンゴル語が公用語なんですけど、日本語を喋れる人がちょこちょこ居たりとか。
実際、僕の所属したFCウランバートルで、日本語を結構ペラペラに喋れる選手もいて。コミュニケーションには、そこまで困らなかったのかなっていう印象ですね」
―モンゴルは砂漠や高原でも有名ですが、試合時の移動手段などはいかがでしたか?
「モンゴルって実は、アウェイゲームでスタジアムが変わることが無くて。
協会が持ってるスタジアム、本当に代表戦とかをやるようなスタジアムで、リーグ戦ほぼ全試合やるんですよ。
ホーム&アウェイはあるんですけど、ただロッカーの位置が変わったり、ベンチの位置が変わったり、っていうだけなので。
アウェイゲームの移動も無く、練習もそこでやったりするので、本当に移動とかの部分では、苦労はしなかったですね。
“第2の都市”って言われているエルデネットのチームがあるんですけど、そのチームは試合にかけて車で7~8時間移動して、ウランバートルで2~3泊して、試合に臨むっていう風なことは聞いてました。
ただ、他のチームは全部ウランバートル市内にあるチームなので、全然移動とかも無く、本当に練習場でも相手チームと顔を合わしたりとかっていう感じだったので。
比較的みんな仲良いっていうか。日本人同士とかでも、そこまでバチバチしてなかったので『ウチはちゃんと給料払われてるよ』とか『今ちょっと給料払われてないです』みたいな情報交換もできたりしたので。
そういう部分でも、比較的ノーストレスだったかなっていう感じです。
試合終わった後とか練習終わった後、ちょっとした安いレストランへ行った時に、そこにも全然相手チームのモンゴル人と日本人の選手がいたりしたので。
コミュニケーションが取りやすい環境でした」
(2024年2月28日取材)